【名探偵コナン】愛されガールはツイてない！ (ページ12)

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第12話：選べぬ究極の二択ページ12

｢その服、とても似合ってますよ｣

｢可愛いですね、少し丈の短さが気になりますが…｣

注文もせずベタベタと触ってくるこの男2人をどう対処しようかと悩むが解決には至らない。そもそもこの店は『お触り禁止！』が暗黙の了解、それを軽々しく破っている彼等を睨み付けている他の男性客の目が、彼等は気にならないのだろうか。

｢Aさんの綺麗な肌を、僕以外に見せるなんて…妬けてしまうな｣

｢何を言ってるんです？沖矢さん、彼女の肌を見ていいのはこの僕だけですよ？｣

｢あの、そろそろ……｣

2人の間に火花が散る、そんなくだらない事で言い争われても何だか気恥しい。客の目に晒されながら店の中心で修羅場、もう逃げ出したいくらいだ。

｢Aさんは、どちらに許しているんですか？｣

｢へっ、？な…何がですか？｣

知らぬ間に話が進んでいたらしく、沖矢さんは訳の分からない質問を私に問いかける。

｢だから、僕と沖矢さんのどっちに肌を見せる事を許してるんですか？｣

どちらにも許してない、なんて言っても彼らは納得しないだろう。何だこの究極の二択は、なんて呆れながらため息を零し、早く解放してくれと願うばかりだった。