キミと過ごした7日間 ページ8
「お祭り行かね?」
この誘いに乗らなければキミにと出会うことはなかっただろう。
ヒグラシがやけに騒がしい、橙色に輝く空模様。
キミに初めて会った時は夕焼けが綺麗な七時前頃だった。
【風鈴】
久しぶりにお祭りに行ってみたが、たまにはいいものだな。
あの何でも買ってしまいそうな雰囲気、どこか寂しさを感じる打ち上げ花火。
ああそうだ、金魚すくいで一匹の金魚を釣ったことを忘れていた。
昔飼っていたメダカの水槽に水を張り金魚を入れる。
きらきら輝く尾鰭、小さい体だが存在感のある泳ぎ。
「餌とか買ってこないとなぁ」
一人暮らしで少し寂しいと思っていたから丁度いいのかもしれない。
一先ず今日は寝る事にして、明日色々買って来よう。
午前九時過ぎ、やはり夏休みとなると寝すぎてしまうものだな。いつも見ているニュース番組はもう終わっていた。
そういえばまだ金魚に名前を付けていなかったな
「うーん・・・。」
チリン、と音が鳴る。ボクの視界に花柄の風鈴が映った。
「・・・フウ、なんてどうだ?」
心做しか金魚が嬉しそうに見えたのはボクの気の所為だろう。
この後、まさかあんな事になるだなんて誰が予測出来ただろうか。
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平和ボケマンボウ(プロフ) - ただの凡人さん» コメントありがとうございます。気が向いたら書いてみようと思います。 (2021年2月28日 23時) (レス) id: 987adadeae (このIDを非表示/違反報告)
ただの凡人(プロフ) - 『愛しい彼へ』の続きがすごく気になりました!(笑) (2021年2月28日 23時) (レス) id: a29824034d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:平和ボケマンボウ | 作成日時:2021年2月28日 23時