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視点：第三者
ピッ...ピッ...ピッ...
｢心音、正常。｣
無機質な部屋に、機械音が響く。
｢反応、異常無し。｣
老いた男が芋虫のような指で少女の頬を触る。
酷く冷たい少女の頬。
老いた男は｢攻撃開始｣、と言い放った。
少女はギシギシと機械同士が擦れ合う音を立て、剣を振り回す。
まるで、花畑を舞う蝶のように。
まるで、青色に輝く海を自由に泳ぐ人魚のように。
｢攻撃終了。｣
暫くして、老いた男はそう言い、少女を1人残し部屋を出た。
｢流石最新モデル、人知的AI戦闘人形EA0032。前の機種とは大違いですね！｣
白衣を着た30代中ば辺りの青年が目を輝かせる。
｢当たり前だ、前の戦闘人形とは格が違う。｣
老いた男は得意気に話し出した。
｢今回の人形は歴代のモデルより遥かに頭が良い。それに加えて、戦闘スタイルは様々。忍術は勿論。幻術、体術、剣術共に優れている。｣
圧倒的な力を持つコイツは、恐らくうちはの忍び共にも負けないだろうな、老いた男は1人ほくそ笑む。
人知的AI戦闘人形EA0032と呼ばれる少女は、冷淡な表情でどこかを見つめていた。
続く
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平和ボケマンボウ(プロフ) - ただの凡人さん» コメントありがとうございます。気が向いたら書いてみようと思います。 (2021年2月28日 23時) (
レス) id: 987adadeae (このIDを非表示/違反報告)
ただの凡人(プロフ) - 『愛しい彼へ』の続きがすごく気になりました！（笑） (2021年2月28日 23時) (レス) id: a29824034d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：平和ボケマンボウ | 作成日時：2021年2月28日 23時
