検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:506 hit

ページ2

「お、A。おはよう」

朝日と同じくらい眩しい笑顔で挨拶をする男。

名は水無月つゆり、Aの兄にあたる者だ。

まぁ、歳は同じなのだが。

『...おはよ。』

未だ働こうとしない頭。

ボーッとしながらトーストに苺ジャムを塗り、頬張る。

『あっ...』

「どうした?」

トーストを皿に置き、やらかしたとでも言いたげな表情を浮かべる。

『今日朝食抜いて来いって、言われたんだった...。』

そう、Aは昨日第七班の担当上忍に“朝飯を抜いてこい。”と言われたのだ。

「......食っちまったもんは仕方ねぇよ。残すのは勿体ないから、最後まで食べな。」

『うん、そうするよ。』

食べてしまった罪悪感を感じながら残り少ない朝食を綺麗に食べた。

『ご馳走様でした。』

「はい、お粗末様でした。」

Aはカバンの中に忍具一式詰め込む。

『...』

Aが調合した毒、これを持っていくか少し悩む。

もしこれが担当上忍、カカシ先生に当たってしまったら間違いなく致命傷を負う事になる。

だが、相手は上忍。そう簡単にやられるような相手ではない。

うんうんと頭を悩ませ、結局持っていく事にした。

「準備できたかー?」

『うん、今行く!』

少しずつ高くなる太陽の下で、二人手を繋ぎ歩いた。

「ここまでだな。」

『じゃあ、つゆ兄も頑張ってね。』

「あぁ。」

つゆりは優しく微笑みAの頬を愛おしそうに撫でた後、Aと逆方向の道へと進んだ。

Aも気を引き締め、演習場へ向かった。

・→←【NARUTO】水無月の木漏れ日



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:オリジナル , 墓場
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

平和ボケマンボウ(プロフ) - ただの凡人さん» コメントありがとうございます。気が向いたら書いてみようと思います。 (2021年2月28日 23時) (レス) id: 987adadeae (このIDを非表示/違反報告)
ただの凡人(プロフ) - 『愛しい彼へ』の続きがすごく気になりました!(笑) (2021年2月28日 23時) (レス) id: a29824034d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:平和ボケマンボウ | 作成日時:2021年2月28日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。