盾と矛まいるま3 (ページ6)

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いつも通りの2人ページ6

ＮＯ視点

風で揺れた髪が頬をくすぐる

『…は』
「風で聞こえなかったか」
『いや、ちゃんと聞こえた…けど、どうしたの』
本気で困惑しているAと、真剣な顔で立っているアリス

「Aの顔に書いてあった」
『え…なに、鬱陶しいって思われてないかなーって？』
「ああ」
『(怖。そんなにわかりやすいか？俺…)』
「そんなにわかりやすいかって顔してるぞ」
『は…もう何お前…読心術が流行ってるの？』
「それは知らん」
『えー…まぁ、鬱陶しくないなら良かったです…？』
疑問形になりながら答えるA

「ふんっお前は相変わらずだな」
『はァ？』
「Aは心配性すぎるもう少し周りを信じてみろ
少なくとも家族のことはな
それに『あーもういいです！説教嫌いだし、てかさっきめっちゃいい感じだったじゃん！？』…何のことだ」

『さっきまでしんみりしてたのにさぁ〜ぶち壊すし…
感動するとこじゃん！』
「私たちにそんなものあるわけないだろ！」
『いや俺が目ェ覚めたばっかの時めっちゃしんみりしてたと思うんだけどー？』
「そんなもん覚えとらん！」
『それは酷くない！？』

その後もギャーギャー騒ぐ2人
今日も2人は仲良しである

――

「あの2人…仲がいいのか悪いのか分からないわね」
「アムちゃんにはすっごく仲が良さそうに見えるわ♡」
「なら大丈夫そうね」
「母様！お兄様たち、大丈夫なんでしょうか？」
恐く先程の騒動について聞いているのだろう
「それならもうあなた達の父上が対処したわ」
「父上が…？」
「えぇ、あの2人を1番気にかけていたのはあの人だから」
「そうなんですねそれなら安心です」
「もう風も強くなってきたし、そろそろ中に入れた方がいいのでは？風邪をひいてしまいます」
「そうね、皆で連れ戻してきましょう」

連れ戻したはいいものの、翌日2人とも風邪をひいたのは秘密である

『アリスのせい…』
「何故私なのだ！」
『だって俺は戻ろうとしたのにさ〜アリスが話しかけてくるか…ックシュほら〜絶対アリスのせい…』
「…」
言い返せなくなったアリス
そしてくしゃみが止まらなくなったA

『暇なんだけどー寒いし…』
「口にするな、余計に寒くなる暇なのは…しょうがない我慢しろ」
『アリスのせ「わかったから」…んー』

「しりとりするか？」
『入間に教えて貰ったやつ？』
「あぁ…入間様…！」
『会いたくなっちゃうじゃんか…
まぁ始めるよ？魔界の"い"から』
「い…入間様!!」
『いにした俺が悪かった』

。