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それなのに、どうして自分を責める様な顔をするんですか

『俺は…__』

話始めようとした時、馬車が止まった

「着きました」
『…分かった,運転ありがとう
父上、話の続きは帰りに。行きましょう』
「あぁ」

思ったより早く着いたな もう少し話せると思ったのだが…
会話を始めるのが遅すぎたみたいだ でも大丈夫だ 帰りにと、約束したからな!

――

背筋を伸ばし、会場に入る
視線が刺さる… 噂のネタが来たとでも思われているのか
…アリス、もういるかな 逃げ場を作りたい
等、色々考えていると声を掛けられる

「あっあの!A様!」
『…なんでしょう』

振り返ると声を掛けてきたであろう背の高めの男性…と、その後ろに居る野次馬のような人たち
前に居る男性は…そうか、無理やり話しかけに行かされたのか…
恐らく、噂について聞くつもりだろうね 丁度いいし、話しておこう

「えっ,,とあの、アスモデウス様は一緒に居られないのですか?すみません、いきなり…_「そうですよね〜失礼ですよね!こいつがいきなり話しかけに行くからびっくりしちゃいましたよ〜」…えっ」
『そうなんですか』
後ろに居た背が低めの男が遮る

「そういえば!とある噂を聞いたことがあるのですが、気になりますか?」
『……とても気になります 話してくれません?』
「…これは噂です。単なるね だから本当かはわかりませんが…

A様とアスモデウス家のご子息の仲がとても悪いだとか…
アメット様は次期当主の座をA様を消して奪おうとしているだとか…
あぁ、イア様とアジム様の我儘に振り回されていい迷惑だとッ」

全て言い終わる前に、話していた男はAの使い魔によって押し倒され、尻もちをついていた
流石に吹き飛ばすのはやめた 後処理が面倒臭い

1歩、男に近づく

『あぁ、申し訳ないね 遺言になると思って、最後まで聞こうと思っていたんだけど… こんなに胸糞悪い話を聞くのは我慢ならなくて』

男の前に屈み、顎をクイっとあげ、話す

『いいか?アメットは俺を消そうだなんて考えていないし、まず俺の事を慕ってくれている
そしてイアとアジムは他人に迷惑をかけるような奴らではない そんなことをする奴はA家の悪魔じゃない
嘘の噂を広げて何になる?そんなことをしても、お前が死 ぬだけだ それも苦しんでな』

『そして最後…アリスの件』


尊敬できる方→←しょんぼり



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作者名:桐原ロック | 作成日時:2022年3月25日 0時

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