【銀魂】真選組副長補佐2 (ページ38)

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第八十四訓ページ38

Aサイド

「そうすれば、貴方は私が派手な動きに出ると考えるでしょう。そのとき貴方が私に対してどう反応するか、それを確かめるために何本か大きく木刀をを振りました。この傷は不本意ですが

貴方が後手に回った時の動きが分かったところでいつもの動きに戻しました。そして貴方が動揺して出来たスキを狙い、皿を割りました

実戦向きの流派だとしても、実戦に出ていると出ていないのでは培わられる力が違います。そこに勝敗が生まれたのでしょう

しかし、貴方の動き流石師範代と言うべきです。戦うことが出来て良かったです」

そう言うと、真中さんは強ばった表情から一気に息を吐き、眉を下げ困ったように笑った

「まさか負けるとは思ってなかったよ
最初から俺は君に読まれてたってことか...
はっ、俺もまだまだってことだな」

「剣を学ぶ者、常に精進せよ。です、気に滅入ることはありません。また戦えることを願います」

「...君、無表情かと思ってたけどちゃんと笑えるんだね。デート、諦めようかと思ったけどこれは無理だわ！」

落ち込んでいるのかと思えば、途端にいつもの調子に戻った真中さん。デートはしませんと言えば、また笑い出す。本当によくわからない人だ

とりあえず、勝負は私の勝ち。戦っている間に大分遠くに来てしまったが銀さんは大丈夫だろうか、とにかく他の誰かと合流するため「では、失礼します」と言い、真中さんから去る。
あちらも「じゃあね」と返してくれたので、案外良い人なのかもしれない

さて、トイレの方に向かうが銀さんの匂いはしないのでいないだろう。それと屋敷の方が騒がしい、大方全員あそこに集合しているのだろう

出遅れたか

急いで屋敷に行き、中に忍び込み歩いていると、何やらどこかで見たことのある眼鏡が

あれ、この眼鏡は新八君のか...？

そう思い、手に取ったとき、外に繋がる襖を突き破り、人が飛んできた

「新八君＿＿＿＿と柳生さん」

「やぁ、どこに行ったのかと思っていたらそんなとこにいたんだね。僕は君と戦いたかったよ」

「そうですか。新八君？大丈夫？」

「あ、Aさん...あのそれって、僕の眼鏡？」

「うん、どうぞ。後、これね」

このやり取りを柳生さんは呆れた様に見ていた