【銀魂】真選組副長補佐2 (ページ21)

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第六十八訓ページ21

「えっと、Aさん？あの、その首のそれは何ですか？」

「あ、そうだ、なんかついてる？自分じゃ分かんなくて」

山崎はAについた首の赤い跡、基キスマークを見て青ざめた。なんで男っ気のないAがそんなものつけているのかと、確かに隊内でも外に出ても昔からのモテていたがそんなことは一度もなかったのだ。
こんなの副長はともかく沖田隊長が見たらどうなるのか、そう考えたら山崎はゾッとした

「と、ととりあえず！！首に手を当てて部屋に行ってください！」

「え、どうして？そんなに見られちゃいけないもの？」

「そ、そうです！早く部屋にもどって首に包帯でも...」

なぜ皆、何があるのか教えてくれないのか、Aにとってはそれが疑問だった。仕方なく山崎に言われるがまま首に手をあて部屋に戻ろうとしたとき山崎の後ろから声がかかった

「ようA、なっげぇ散歩からのお帰りかィ？」

「お、沖田たいちょおおお！」

「うん、ただいま総悟」

散歩だったということにするべく、沖田の発言には触れずシンプルに返したA。しかし、まぁ不自然な行動をしているため沖田も気になる

「おい、首怪我でもしたのか？」

「分からない、総悟首に何かついてる？」

「だ、だめです！！！Aさん早く部屋に戻ってください！！」

しかし、「なんだよ、ザキ」と沖田が威圧をかければ立場上、反抗することは出来なくなる。
山崎の攻防も虚しく、A手はどけられ沖田にキスマークが見られてしまった

「...おい、ザキてめぇか？」

「ち、違います！！」

「じゃあ、なんだよコレ」

それを見るなり、苛立ち始めた沖田。散歩の途中に何かあったことは推測できるが、誰につけられたのか。人によってはというより、もう誰でも斬りそうな勢いである

しかし、当の本人は何がなんなのか分からず困っている。なんで総悟が怒っているのか、なんで退君が焦っているのか、どれも分からない

「A、ちょっと来い」

「あ、うん」

そういい連れていかれたのは沖田の部屋、マークをつけたのが誰なのかを問いただすためだ

「それ、いつついた？」

「わからない、いつのまにか」

「...じゃあ、どこ行ってた？」

「江戸より遠く」

クッソ、わかんねぇ
同じポーカーフェイス故、嘘をついているのかそうでないのかも分からずにより苛立つ沖田。
Aとしては、桂や鬼兵隊、似蔵にあったことを隠したいだけなのだが