原石と雪男、体調悪いんだって 4

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ラウールside





目黒「っ、危ない！！！！」






そう聞こえたかと思えば、

ドンって突き飛ばされる俺の体




一瞬なにが起こったかわからなかったけど、


直後に聞こえた

ガシャン！！っていう何かが落ちた音と

みんなの悲鳴と慌てる声で



理解したくなかったけど、理解しちゃって








ラウール「めめ…？ねえめめ！！…うそっ、」





照明の下敷きになって

ドクドクと真っ赤な血を流すめめは


誰が呼びかけても、

全然反応してくれなくて






慌てて駆け寄って手を握ると、

本当にちょっとだけ

弱い力で握り返してくれて






ラウール「めめっ、…ごめんっ、おれっ、…」







俺が逃げてれば


俺がもっと前に気づいてれば


めめはこうならなくて良かったかもしれないのに









頭からも、体からも血を流して

スタッフさんが頑張っても照明はどかせなくて



その流れる血が

めめの命を少しずつ削ってるように見えて







もっとギュッと手を握ると


微かに、小さく声が聞こえた








目黒「……ラ、ウ…」

ラウール「…めめっ？」

目黒「…けが、…ない、か？」

ラウール「っ、めめが守ってくれたから、ないよ、」






俺がそう言うと

「そっ、…かぁ、」

って弱ったまま笑顔になって







目黒「……よかっ、…た…」








そう聞こえたかと思えば

だんだんとめめの瞼が降りてきて



握り返されてた手の力も

ほとんど無くなって

だらんと下に垂れてしまいそうになる








ラウール「めめっ！！しっかりして！！」









それでも、

俺の願いは届かなかったらしくて






ラウール「めめ？めめ？…ねえ！！めめ！！」






完全に意識を失っちゃっためめは

本当に消えそうに見えて




怖くて、

震えが止まらなくて






ラウール「ねえ！！いかないでよ！！ねえって！！」







半狂乱になった俺になって

めめに抱きついて離れようとしない俺を

みんなが必死になって引き剥がして






泣きじゃくって

呼吸のままならない俺を




涙でクシャクシャになった顔の康二くんが

優しく抱きしめてくれて









向井「…だいじょーぶや。…な？信じよ？」









ポンポンと優しく背中を叩いてくれた手は


震えてて、力が入ってて









こんな状況でも俺のことを想ってくれる康二くんに







少し頼もしさを感じた









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