原石と雪男、体調悪いんだって 5

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目黒side





照くんの話を聞くところによれば



ラウールを完全にやってると思って

そのまま酷い言葉をぶつけて

立ち上がらせようと引っ張ったら

倒れて、頭を触ったら血が出てたとか。




そして、

ここからは俺も初めて聞いたんだけど、





スタジオの事務の方が

今回のことを受けて監視カメラの映像を出してくれて



そこに写ってたのは



殴るラウールと

殴られるスタッフさん





…ではなく、





殴るられるラウールと

殴るスタッフさん





だったとか。









岩本「おれっ、どうしよ、俺のせいでっ、」

目黒「落ち着いて。息して」

岩本「でもっ、…怪我っ、俺のせいだったら、…もっ、かお、合わせらんないっ、」








いくら慰めても「でも、でも」って。


あー、もう。

「でも」聞きすぎてゲシュタルト崩壊しそう。







目黒「…あのさぁ、照くん」

岩本「…なに、？」

目黒「人はぶっ倒れたくらいで頭から血出さないから。なんならたんこぶくらいしかできない」

岩本「…でもさっ、」

目黒「あー、もう！なんなら俺今から倒れて実証していいよ？絶対血でないから」

岩本「はぁ？！お前何言って、」







ばかじゃないの？って顔をする照くん。

俺からすれば、

今の照くんがおかしくて仕方ない。









目黒「ラウールんとこ戻るよ照くん」

岩本「…でも、」

目黒「また出たよ、でも。これ以上でもって言ったら罰金ね。一回につき500円」

岩本「いやそれは、、！」

目黒「500円失いたくないなら着いてきて」









そう言えば、


案外すぐに着いてきてくれて。









向井「あ！めめ遅かったやん！…お、照兄もおるやん。…え？もしかして照兄探しとったん？！」

目黒「まあそんなとこ。…ラウールは？どう？」

向井「あ、えっとな。2人までやったら部屋入ってええんやって。…俺も入りたいんやけど、なんか雰囲気的におふたりさんが先の方がええな。じゃ、お先どーぞ！」

目黒「ありがと。…照くん、お礼は？」

岩本「…康二、ありがと」

向井「めめママみたいやな！どうぞ！気にせんでええで！」







康二の発言に突っ込むのもほどほどにして



ラウールの病室に入れば


なんか、



ザ・怪我人です。みたいな。

頭には包帯が巻かれてて、

周りには機械があって。





岩本「…っ、」





思わず顔を背けた照くんを

一歩前に出させて、







目黒「ラウール、照くんから話があるって」

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