原石と雪男、体調悪いんだって 3

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ジェシーside





確かに機材は俺にぶつかったけど、


ぶつかったところはそんなに痛くない






…けど、


本当はめっちゃ足が痛い





多分機材が当たってよろけた時、

思いっきり挫いたんだと思う






一歩踏み込む度に痛みが足に響くし、

ただ座ってるだけでも波打つような痛みがする








ジェシー「…うわ、やば、」





なんかなってたら病院に行こう


そう思ったけど、

実際見てみたら結構やばくて


多分これ申し出なかったこと怒られるパターンだな

そう確信して、撮影が終わるまでは黙っておくことにした









けどまあ、

そうはうまく行かないもので





森本「ジェシーどうした？顔色悪いよ」



ヌッと慎太郎の顔が目の前に現れたかと思ったら

心配そうな顔で見つめられる




ジェシー「マジ？ちょっと寒いからかな」

森本「風邪ひいた？薬いる？」

ジェシー「いや、大丈夫。帰ったら寝るわ」

森本「そっか、ちゃんと休んでね」






慎太郎は勘が鋭い


その上に、様子がおかしいと他のメンバーに相談したりするから

隠したくても隠せない



言い方が悪いけど、ちょっと厄介なんだよね







ジェシー「っ、……た、ぃ、」




いきなりズキンと痛んだ足



下を向いて顔を見られないようにする






高地「ジェシーどうした？気持ち悪い？」




俺の変化に気づいたのか、

高地が慌てて駆け寄ってくれる




ブンブンと頭を横に振ると、


高地「どっかしんどい？」


そう聞いてくれる






いや、

ここではバレたくない


バレて怒られるの嫌だし



でもせっかく心配してくれてるし









ジェシー「…ちょっと、いたい」

高地「痛い？もしかして機材で打ったとこ？」




俺が頭を横に振って、

足をさすると




高地「足？どっかで転んだ？」

ジェシー「ひねった」

高地「もしかしてずっと痛かった？」





一呼吸置いて、

うん、って頷くと、




高地「はあ？！バカだろマジで！」




なんか罵倒された





チラッときょもの方を見ると、

ちょっと怒ってる表情でこっちを見てて、




うわあ、やっちゃったな、







そう

心の中で思った

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