原石と雪男、体調悪いんだって 3

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田中side



メンバー全員での仕事


でも、最近は前みたいな明るい空気はなくて




きょもはすぐにどっか行くし、

みんな口を開けば

きょもが悪いとか、きょものせいだとか、、




俺、昔のSixTONESが恋しいよ






田中「おはようございます」



楽屋の扉を開ければ

入りの40分前だから

誰もいないのは当たり前




…のはずだったけど、






京本「…え？…樹、なんで、」





俺が来たことに動揺して

何かをさっと後ろに隠したきょも




怪しい、そう思って近づくと、



京本「ごめん、俺邪魔だよね」




サッと楽屋を出ようとする


それを慌てて止めようとして

手首を掴んで引き留めると





京本「っ、…ぃ、たい、」




きょもが痛がり出して



俺、そんなに強く掴んでないはずなのに

顔を歪めて「離して」って目で俺を見る





田中「…なんか隠してる？」





最近話してないってこともあるけど

なぜか言葉が出るのがぎこちなくて



普通に否定すればいいものを、

きょもが俯くから気になっちゃって






京本「…離して」

田中「でも、」

京本「いいから、離して」




きょもの顔が怯えてて

ゆっくり手を離すと

逃げずにその場に立ち尽くすきょも





なにか言わなきゃ、

そう思った時、



ポタ、ときょもの足元に何かが落ちて






視線を向けると、




田中「え、血？…なんで？」





きょもの顔を見ると

もう諦めきってる顔をしてて



きょもの手を取って手首を見てみれば




そこにある無数の赤い線









田中「…ねえ、きょも、これ、」

京本「…俺にお似合いでしょ？」

田中「お前何言って…！」






鼻を啜り上げる音がした



きょもを見ると、ボロボロと涙を流してて


つい、

「ごめん」って、謝ってしまう







京本「おれっ、…コネなんて、使ってないのにっ、」

田中「……うん、」

京本「みんな、あの音声、…信じてさっ、？」

田中「…うん、」

京本「おれもうっ、…SixTONES、やめたいっ、」







そう言ってなく京本は



今までにないほどに弱ってて






あんなネットの情報を鵜呑みにして

メンバーを安易に傷つけた自分たちが









死ぬほど、アホに思えた






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