原石と雪男、体調悪いんだって 3

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深澤side




シュッとカッターを引くと

手首から赤い血が滴り落ちて




痛いし、何かが解決するわけじゃない



でも、やってないと正気でいられなくて




深澤「っ、いって、」




また切って、血を見て




気付けば手首は真っ赤で

ズキズキと痛んで思わず押さえる



深澤「っ、タオル、どこだっけ、」




目線を動かして探すけど、

用意してなかったことを思い出してため息をつく




とりあえず洗面所に行こう




そう思った時、


グラっと視界が歪んで、




深澤「っ、え、…なに、これ」




どこかに手をついて体を支えようとするけど

そこにはなにもなくて、


スカッと空を切った手は行き場を失って



あっけなく体が床に打ちつけられる






深澤「っ、はぁっ、はぁっ、、や、ばい」




床に血が流れて

フローリングの床を赤く染めて行く






だんだんと意識が朦朧としてきて



助けを求めなきゃいけない

そう思ったけど、



今頼れる相手なんていなくて






意識を手放す直前





ツウっと、


涙が流れたのがわかった

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