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その後奥さんたちと仲良くなって連絡先を交換したりして男の子ともバイバイすると売店で私の分と祐輔くんの分の飲み物をいくつか買って部屋に戻る。
祐輔くんはまだ帰ってきていなかった。
飲み物を冷蔵庫に入れて、ベッドに座るとベランダから海が見えた。
あなた｢すごい･･･｣
思わずベランダに出て海を眺めていると後ろでドアが開く音がした。
祐輔くんが帰ってきたみたいだ。
あなた｢あ、おかえり。｣
野村｢ん･･･｣
あ、今の夫婦みたいだった。
野村｢A、ちょっといい？｣
あなた｢ん？うん。｣
祐輔くんに呼ばれ、テーブルを挟んで向かいに座る。
野村｢さっきの新井さんとの話で、俺近々チームにいい報告をする予定って言うたじゃろ？｣
あなた｢･･･うん。｣
私が1番気になっていた事だ。
野村｢俺、今からすっごいかっこ悪いこと言うけぇ、覚悟してな。｣
あなた｢え？かっこ悪い？｣
野村｢うん。Aは、どう思ってる？結婚のこと。｣
あなた｢結婚のこと？そりゃ祐輔くんとしたいよ。｣
私今すごい恥ずかしいこと言った･･･
野村｢俺、日本一になるまで待っててって言うたけど、ええ？｣
あなた｢祐輔くんがそうしたいなら、私は待つよ。｣
野村｢いや、違くて･･･そう言うたけど、もっと早くてもええ？｣
あなた｢早い？｣
野村｢うん。俺、ホントは今すぐにでもAと結婚したい。｣
あなた｢え･･･｣
突然のことに頭が上手く回らない。
野村｢ほんとにごめん。日本一になるまで待っててとか偉そうに言うといて。でも、新井さんの言葉聞いてちょっと焦ったんじゃ。｣
あなた｢新井さん何言ったっけ･･･｣
いろいろ言ってたよね？
野村｢もし来年日本一になっても、俺はきっと連覇するまでとか沢村賞とるまでとか先延ばしにすると思う。だって、Aが野球好きだから。｣
あなた｢え？｣
野村｢俺かっこつけやから、野球選手として1番かっこええ状態でプロポーズしたかったんや。｣
あなた｢そんなの気にしなくていいのに。｣
野村｢安倍にも丸にも広輔にも言われたよ。野球選手である前に男なんやからお前がしたいタイミングでせえって。｣
あなた｢･･･｣
野村｢俺がプロポーズしたいのは、今や。お互いの気持ちが一致して、結婚したいと思っとる。付き合うてないし、指輪もないし、こんな場所やけど･･･｣
と、そこで祐輔くんは止まった。
あなた｢？｣
野村｢･･･少しでもムード作ろか。｣
あなた｢え？｣
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作者名：蒼暉 | 作成日時：2018年4月4日 15時
