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あなた｢痛い痛い痛い痛いーーーーー！｣
桜蘭｢A、大丈夫だから！死なないから！｣
あなた｢そういう問題じゃなくて･･･！｣
2018年シーズンが開幕して、祐輔くんは見事開幕投手に選ばれた。
今日は開幕してから祐輔くんが2回目の登板の日。
祐輔くんを元気に送り出してしばらくすると、今まで経験した事の無い痛みが襲ってきた。
慌てて桜蘭に連絡して家まで来てもらうと、何故か涼さんも誉くんも一緒にいた。
桜蘭｢絶対陣痛だと思って！野村さんはいないけど、私1人より涼くんと誉もいた方がいいかなって。｣
そのまま涼さんの車に乗せられて近くの病院まで。
･･･2時間後。
桜蘭｢嘘でしょ、超スピード出産じゃん･･･｣
あなた｢･･･えへ。｣
桜蘭｢私が誉産んだ時のあの16時間はなんだったの！？｣
涼｢あれはあれでかかりすぎだったんだよ笑｣
桜蘭｢他人事だと思って！｣
初めての出産なのに、なんと病院について2時間で楽翔は生まれてしまった。
あなた｢あぁ･･･私まだちゃんと顔見てないのに･･･｣
産まれたらすぐに楽翔は助産師さんに連れていかれてしまった。
桜蘭｢カープには、連絡しておいたから。｣
あなた｢桜蘭ほんと出来る子･･･ありがとう･･･｣
本当は、開幕初戦に産んであげたかった。
祐輔くんが6年間カープで頑張ってはじめての開幕投手の日、そして2018年シーズン初勝利の日。
そんなめでたい日に、初めての子供が生まれたとなったら、その日は祐輔くんにとっても私にとっても忘れられない1日になっただろう。
涼｢Aちゃん、お疲れ様。初めてなのに、凄いよ。｣
あなた｢涼さん･･･お仕事忙しいのに、わざわざありがとうございます･･･｣
涼｢いいんだよ。桜蘭の大事な友達の大事な日なんだから。･･･じゃあ、誉寝ちゃったし俺先帰るね。桜蘭、帰る時は言ってくれれば迎え来るから。｣
桜蘭｢ん、ありがと。｣
涼さんは寝ちゃった誉くんを抱っこして帰って行った。
あなた｢･･･いい旦那さん持ったね。｣
桜蘭｢ね。私もビックリ。｣
桜蘭も家事があるからと夕方には帰っていき、私はしばしの休息をとっていた。
夜になって目が覚めたが、祐輔くんが来た気配はなし。
試合が長引いてるんだろうなと思いつつ、少し寂しいな･･･なんて。
夜10時を過ぎた頃。
急に部屋の外がバタバタと騒がしくなった。
野村｢A！！｣
あなた｢し、しー。病院だし、夜る遅いから。｣
野村｢･･･ごめん。｣
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作者名：蒼暉 | 作成日時：2018年4月4日 15時
