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祐輔くんはどこか違う部屋に入ってしまったし私はまだ知り合いもいないので仕方なく部屋に戻って荷物を片付けていた。
それも終わって飲み物を買いに行こうと売店に向かう。
すると途中で飛行機の中で出会った少年に会った。
あなた｢あ、さっきぶり。｣
男の子｢おねーたん！きゃー！｣
嬉しそうに私に抱きつくと、両手を広げて抱っこをねだった。
あなた｢よっと･･･パパにちゃんと言ってきた？｣
男の子｢ぱぱゆーしゅけとおはなち！｣
あなた｢ゆーしゅけ･･･え、祐輔くん？お話って何のお話？｣
思わず聞いたけど首を横にふるばかりだった。
あなた｢分かるはずないよね〜･･･ママは？｣
男の子｢ままあっちでおともだちとおはなち！｣
指さすほうを見ると何人かの女性が輪になってお話していた。
やっぱり選手の奥さん同士仲良くなるよね〜･･･
とりあえず男の子を返そうと恐る恐るその輪に近づく。
あなた｢あ、あの･･･｣
男の子｢まま！｣
女性｢あ！ごめんなさい、目を離したらすぐにいなくなって･･･｣
女性は男の子を受け取った。
あなた｢お話の邪魔してごめんなさい。失礼します･･･｣
女性｢待って！あなた、野村さんの彼女さんよね？｣
あなた｢まぁ、彼女っていうか･･･幼なじみです。｣
女性｢夫が野村さんと同級生で、よくお話聞くんです。あなたも同い年なんですか？｣
あなた｢いえ、私は祐輔くんの3歳下で、今24歳です。｣
女性｢若いわね〜羨ましいわぁ〜｣
女性2｢お仕事は何されてるんですか？｣
あなた｢ウエディングプランナーです。｣
女性2｢へぇ〜素敵･･･｣
何故か輪の中に入っておしゃべりに参加し、プロ野球選手の奥さんの大変さを知った。
1年のほとんどは家にいないし、食事の管理が大変だしオフシーズンにも自主練などでほとんど家にいないとか。
お金はあるから結婚を機に大きい家を建てるけどほとんど家にいないから寂しいとか高級な時計や車を買うから扱いに困るとか。
すごい選手だとそのDNAを残そうと男の子を産むことを期待されるとか。
周りからお金に困らないんでしょ？とかお金目当てで結婚したの？とか変な目で見られるとか。
あなた｢うはぁ･･･大変なんですね。｣
女性｢あなたもいずれそうなるのよ！野村さんなんてすごい選手だから私たちよりもっと大変な目にあうわよ！｣
あなた｢いやいや、丸さんも田中さんも安倍さんも新井さんもすごいですよ。｣
でもそっか。奥さんって大変なんだ。
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作者名：蒼暉 | 作成日時：2018年4月4日 15時
