78.〜Y.N〜 ページ29
野村｢･･･｣
もう、3日だ。
Aが目を覚まさなくなってから、3日。
菅野｢祐輔、いる？｣
野村｢智之？と、誠司･･･｣
小林｢･･･｣
菅野｢奥さん、どう？｣
野村｢まだじゃ。当たりどころが悪かったんか･･･｣
智之も誠司も俺らの結婚式に来てくれたから何があったか知ってる。
野村｢なぁ、誠司。｣
小林｢･･･なんや？｣
野村｢お前、この前の特番の時、なんでAにあんな態度とったんじゃ？｣
小林｢･･･｣
隣で智之は理由が分かるのか苦笑している。
小林｢･･･別に、意味なんかない。 あの時言った通りや。｣
野村｢お前そんなやつじゃねえじゃろ。2年半一緒に頑張ってきてそれは俺が1番よーわかっとる。｣
菅野｢祐輔。｣
智之は俺を手招きすると、Aの病室から出た。
菅野｢誠司はさ、祐輔が奥さんに取られたみたいで悔しいんだよ。｣
野村｢取られたって･･･俺もともとあいつのじゃねぇし。｣
菅野｢そーじゃねぇよ笑ほら、あの特番のちょっと前に3人で飯食いに行ったじゃん？あの時の祐輔の相談してる顔が高校で2年半一緒にやって見たことないって。｣
野村｢それは誠司とのバッテリーに悩むことがなかったからで･･･あいつそんなめんどくさいやつじゃったか？｣
菅野｢まぁ内容も内容だったからね笑俺の大切な祐輔がよく知らない奴に悩まされてる！ってなんかセンサーでも働いたんじゃねぇの？笑｣
野村｢･･･ふーん。｣
可愛いとこ、あんじゃん･･･
小林｢っ智之！余計なことべらべら喋るんじゃねーよ！｣
ドアの向こうから聞いてたのか、誠司が顔を真っ赤にしてとびだしてきた。
菅野｢だってこのままじゃ誠司ずっとそのテンションじゃん。それだと今バッテリー組んでる俺も困るし。｣
小林｢そこはちゃんと分けれるし！｣
野村｢2人ともうるせぇよ笑ここ病院だしA寝てるから笑｣
菅野｢じゃ、俺ら帰るから。これ、奥さん目覚めたら2人で食って。｣
野村｢あ、ありがと。｣
小林｢･･･悪かったよ。醜い嫉妬なんかして。｣
野村｢ははっ、ええって。誠司俺のこと大好きやもんなー笑｣
小林｢そんなことない！･･･こともないけど。｣
菅野｢お前ら男同士でいちゃついてんじゃねーよ笑｣
場を荒らすだけ荒らしていって2人は帰っていった。
野村｢全く･･･誠司も人騒がせなやつじゃな･･･｣
俺の中で誠司が1番なことに変わりはないのに。
野村｢A･･･誠司は悪いやつじゃないんよ･･･｣
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作者名：蒼暉 | 作成日時：2018年4月4日 15時
