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野村｢A〜大丈夫か〜｣
あなた｢うぅ･･･ごめんね、祐輔くん･･･｣
野村｢いいって。最近いろいろあったけぇ。ハワイ行ったり俺が約束破ってプロポーズしたり引っ越したり職場変えたりテレビ出演したり。｣
緊張のテレビ出演が終わって祐輔くんと広島に帰ってきた途端私が高熱を出してしまった。
普段風邪なんかひかない私が風邪ひいたらそりゃおおごとで。
実家から母親を呼ぼうと思ったけど、母親もまだまだ現役で仕事をしてるので今から行くのは厳しいと言われてしまった。
祐輔くんは最近アスリートフードマイスターの資格の勉強に取り組んでる私に変わって料理してくれてるとはいえ、まだ始めたばっかりで祐輔くんに料理を初めとする家事全般を頼むのは厳しいだろう。
あなた｢ごめんね、祐輔くん･･･もうすぐ式もあるし、自主練も始まるのに･･･｣
野村｢そんなことより今は自分のことを気にしんさい。A、最近風邪ひいてなかったんやろ。｣
あなた｢･･･うん。｣
野村｢おかげで高熱出とるし呂律も回っとらんしものも食べれてないけぇ。｣
あなた｢食欲ない･･･｣
野村｢薬飲まないけんから、一口でいいけぇ、食べて。｣
あなた｢あとでね･･･｣
今はとにかく何も食べたくない。
祐輔くんには申し訳ないけど布団にくるまった。
せっかく祐輔くんがうどん作ってくれて、めっちゃいい匂いするけど、今はそれさえも気持ち悪い。
布団の向こうから祐輔くんのため息が聞こえた。
あなた｢ごめんね、祐輔くん･･･｣
独り言のつもりだったが、聞こえていたようで布団の上から2回、優しく叩いてくれた。
野村｢置いとくけぇ、食欲出たら食べてな。｣
あなた｢あ･･･手、怪我しなかった･･･？｣
野村｢おう、大丈夫じゃ。｣
最近は祐輔くんが料理してくれてるから私はすごい楽できるんだけど、祐輔くんが手を怪我しないかだけが心配だ。
祐輔くんの大切な手を怪我したらチームにも影響が出てしまうし、これから、祐輔くんはチームの投手陣を引っ張っていく存在になるだろうから･･･
汗をいっぱいかいて気持ち悪くて目が覚め、着替えようと部屋に行くと祐輔くんがいないことに気づいた。
あなた｢祐輔くん･･･？｣
外からパァンっという音が聞こえたので、外で投球練習してるのだとわかった。
でも、この時期は近くの小学生達も冬休みだから･･･
｢わぁーー！野村選手ーー！｣
｢ぼくとキャッチボールしてー！｣
やっぱり･･･笑
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作者名：蒼暉 | 作成日時：2018年4月4日 15時
