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あなた｢祐輔くん、自主練っていつから？｣
野村｢もうちょい先。なんで？｣
あなた｢んーん、気になっただけ。｣
祐輔くんが自主練に行くと初めてここで1人で過ごすことになる。
シーズンが始まると祐輔くんはほとんど家にいないんだから早めに慣れておかないといけない。
野村｢･･･あ、A、テレビに出たい？｣
あなた｢え？｣
野村｢特番で、12球団の何人かの選手とその家族がトークする番組のオファーが来てるけぇ、どうする？｣
やっぱり祐輔くんの結婚は世間が注目してるんだ･･･
そうだよね、カープのエースだし最多勝利投手だもんね。
あなた｢祐輔くんが出るなら出るよ。｣
テレビの世界ってちょっと憧れるし、色んな選手に会えるなら行ってみたい。
野村｢ん、OK。収録すぐやけぇ、準備しとってな。｣
あなた｢はーい。｣
今月はいろいろ忙しい。
多分その収録やって、結婚式やって、そしたらすぐに祐輔くんは自主練のために宮崎に行ってしまう。
だから祐輔くんとのんびりできるのは今のうちだ。
野村｢A、買い物行かん？｣
あなた｢え？｣
野村｢家具とかいろいろ買い揃えんといかんやろ。｣
あなた｢あぁ･･･そうだね、行こうか。｣
たしかに今の部屋は殺風景だ。
祐輔くんが奮発してやたら広い部屋のマンションを借りたからインテリアがないと寂しい。
テレビとソファとテーブルと･･･
祐輔くんの運転する車の隣に乗りながら買わなきゃいけない家具をあげていく。
野村｢こんなに何も無い状態でよく俺ら今まで生活出来てたな･･･｣
あなた｢かなりギリギリだったね。買ったものすぐ料理に使ったりコインランドリー行ったり･･･｣
野村｢文明の利器を感じたな･･･｣
あなた｢･･･ていうか今思ったけど私祐輔くんと出かけて大丈夫？｣
野村｢大丈夫やろ。結婚したことはもう世間に言ったし、そもそも何のために付き合うの飛ばして結婚したか言うたら堂々とAと歩くためや。｣
あなた｢え、そうなの？｣
野村｢･･･ちょっと盛ったけぇ。でも大丈夫や、今はシーズンオフやし。｣
あなた｢･･･そうだね。｣
逆にビクビクしてる方が怪しまれるかもしれない。
電器屋によって、いろんな電気製品を見ていく。
種類もたくさんあって、メーカーによってなにが違うとか分からなくて祐輔くんに丸投げした。
いっそのこと家具ソムリエみたいな人がいてくれたら楽なんだけどなぁ･･･
部屋の雰囲気で家具決めれるって言うし。
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作者名：蒼暉 | 作成日時：2018年4月4日 15時
