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翌日。
会社に着くとまず部長に報告した。
おめでとうと言ってくれたが、その次の一言だった。
部長｢じゃあ、橘さんは寿退社するの？｣
あなた｢えっ･･･あ、いや･･･｣
そうだ。祐輔くんは広島を拠点に活躍しているから私は広島に引っ越さなきゃいけないのだろうか。
隣県だから電車で行けなくもないけど毎朝それをするのはちょっとしんどい。
地元で働きたくてこの仕事を選んだが、祐輔くんと結婚となるとさすがにその考えは改めないといけないかもしれない。
部長｢まぁまだ時間はあるし、ゆっくり考えて教えて。｣
あなた｢はい。｣
その事に関しても、今日は祐輔くんと話さないといけないな。
定時で帰れるように今日のノルマを終わらせて、定時退社する。
電車にゆられながら祐輔くんに連絡した。
｢電車に乗りました。後ちょっとで着きます。｣
するとすぐに返事が返ってきた。
｢了解。俺はもう最寄りの駅にいます。｣
もういるんだ･･･定時に帰れてよかった。
最寄りの駅について改札を出ると、ぴしっとスーツを着た祐輔くんがいた。
あなた｢お待たせ。｣
野村｢ごめんな、焦っていろいろ決めちゃって。今日俺の両親にも挨拶したいんやけど、いい？｣
あなた｢うん。｣
すっごい緊張する･･･
気づけばお互いの両親に挨拶していたけど、緊張しすぎて何も覚えてない。
いい返事を貰えたんだっけ･･･
野村父｢いやー、それにしても祐輔がAちゃんと結婚とはな。よかったよかった。｣
あなた｢え･･･いいんですか？｣
野村父｢何をいまさら。どこの馬の骨かわからん女よりAちゃんの方がよっぽど安心できるよ。｣
野村｢やから言ったやろ、うちの両親は絶対OKしてくれるって。｣
野村父｢よーし祐輔、Aちゃんの御家族も呼んでこい！みんなで宴会だ！｣
野村｢はいはい･･･あんま飲みすぎんといてよ？｣
野村母｢祐輔、ならついでにお酒買うてきて。きっと足らんくなるから笑｣
野村｢はいはい･･･A、行こう。俺着替えて来るけぇ、ちょっと待っとって。｣
あなた｢あ、うん。｣
航平くんは東京で軟式を頑張ってるらしく、今は家にいない。
祐輔くんがいなくなると、2人は途端に静かになった。
野村父｢Aちゃん、本当に祐輔でええの？Aちゃんくらい可愛くてええ子やったらもっといい人がいるんやない？｣
あなた｢いえ、祐輔くんがいいんです。｣
野村父｢ほうか･･･ありがとう。｣
あなた｢こちらこそ。｣
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作者名：蒼暉 | 作成日時：2018年4月4日 15時
