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あなた｢すみません･･･｣
新井｢いやこちらこそほんとすみません。せっかくの2人の時間を邪魔してしもーて･･･｣
野村｢それは大丈夫ですけど･･･急にどうしたんですか？｣
新井｢あ、せや。あんな、スポラバの人が明日か明後日くらいにロケを考えてくれてるんやって。祐輔と安倍と下水流の3人で。だからよろしくっていうのを監督に伝言頼まれたんやけど、まさかお取り込み中とは･･･ほんとにすまん。｣
野村｢こちらこそすみませんでした。ありがとうございます。｣
新井｢橘さん･･･でしたっけ。ちょっといいですか？｣
あなた｢え？あ、はい。｣
新井さんに突然呼び出され、びっくりしたが祐輔くんの方を見るといっておいでというような顔をしたので素直について行くことにした。
新井さんが立ち止まったのはホテルのロビー。祐輔くんの部屋からはそんなに離れていないが声は届かない距離だ。
新井｢突然すみませんね。祐輔と今どんな感じなんですか？｣
あなた｢え？｣
新井｢いや2人の仲を引き裂こうとかじゃなしに。むしろあいつにこんな素敵な方がいて僕も先輩としてすごく嬉しいんですけど･･･｣
あなた｢･･･付き合っては、いないです。でも、お互いの気持ちは理解しあってるし、カープが日本一になるまで待っててって言われました。｣
新井｢カープが日本一になるまで･･･先には進めないってことですか？｣
あなた｢祐輔くんにその気がないんだと思います。今祐輔くんの中で1番優先順位が高いのは野球で、黒田さんだったり前田さんのあとを継ぐのが今1番大事な事だと思うので。｣
新井｢橘さん･･･それ、祐輔本人が言ってたんですか？｣
あなた｢まぁ･･･そんなニュアンスのことは･･･｣
新井｢きっと、それ言い訳ですよ。祐輔は今恋愛することから逃げてるんです。｣
あなた｢え？｣
新井｢俺から話していいのか分からないんですけど･･･祐輔の前の彼女さんのことはご存じですか？｣
あなた｢･･･あの、アナウンサーの方ですよね。｣
新井｢はい。あいつ結構あの方に惚れてたみたいで、浮気がわかった時に結構落ち込んでたんです。試合にはなんも影響なかったんですけど。それで結構恋愛にびびるようになってしもうて。｣
あなた｢でも、あれって結局浮気じゃなかったんですよね？｣
新井｢そうなんですけど、祐輔は結婚も考えてたみたいなので、相当ショックだったみたいですね。｣
あなた｢そう、だったんですね･･･｣
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作者名：蒼暉 | 作成日時：2018年4月4日 15時
