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祐輔くんを送り出して少したった頃。
ちょうど溜めてた洗濯物を洗って干した頃だった。
ケータイがけたたましくなった。
あなた｢･･･卓也さん？｣
なんで？･･･あぁ、きっと中田さんとかにイタズラされてるんだ。
そう思って電話に出た。
あなた｢もしもし？｣
中島『A！？お前･･･結婚ってほんまか！』
あなた｢え･･･｣
なんで？なんで私の名前呼んでるの？
橘って言ってたのに。
なんでそんなに焦った声をしてるの？
私のこと憎んでるみたいに話してたのに。
私のせいで事故にあっんだから当然だけど。
あなた｢卓也さん、どうして･･･｣
中島『お前、なんで結婚なんか･･･！！』
卓也さんは私の声なんか聞こえてないみたいに同じことを繰り返し呟く。
西川『Aさん、卓さんが記憶戻したんです！』
突如聞こえた西川さんが言った言葉を、すぐには理解出来なかった。
戻った？記憶が？
だって、まだ事故にあってから1ヶ月しか･･･
西川『とりあえず、今すぐ沖縄来れますか！？』
あなた｢え･･･｣
私は行かなきゃいけないという思いはあったけど、それよりも恐怖と不安が勝っていた。
卓也さんがあんな目にあったのは紛れもなく私のせいだ。
そんな私が、卓也さんに会ってもいいのだろうか。
それに、私は卓也さんが記憶をなくしてる間に卓也さんを裏切って祐輔くんと結婚した。
私には、卓也さんに会う資格なんて･･･
西川『卓さんが会いたいって言うてるんです。お願いします。』
奥から卓也さんが叫ぶ声が聞こえる。
どうしてAが結婚してるんや！俺なんも聞いとらん！
今すぐAここに連れてこい！
同時に、大谷さんや鍵谷さん、中田さんの卓也さんを宥める声も聞こえる。
その声を聞いて行く決心をした。
すぐに飛行機のチケットを取って支度をする。
ごめんね、祐輔くん･･･ちょっとだけ行ってきます。
祐輔くんにLINEを入れて、空港に向かった。
幸いチケットはすぐに取れて、私はその日のうちに沖縄につくことが出来た。
あなた｢えっと･･･確か日ハムのキャンプ場は･･･｣
不安なので西川さんに電話して迎えに来てもらった。
あなた｢すみません、忙しいのに･･･｣
西川｢いえ、卓さんのわがままでこんなに早く来てもらってしまったので。｣
たしかに卓也さんから電話を貰ってから5時間も経ってない。
あなた｢あの、記憶戻したって･･･｣
西川｢はい。完全に戻したみたいです。｣
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作者名：蒼暉 | 作成日時：2018年4月4日 15時
