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65.〜Y.N〜 ページ16

テレビ局に着いてユニフォームに着替える。

スタジオに入ると既に何人かの選手やタレントさんがいて、少しだけビビる。

有名な人ばっかりじゃん・・・

席に着いてしばらくすると収録が始まる。

私服金額ランキングとか腕時計金額ランキングとか愛車金額ランキングとか、世の中の人は随分と野球選手の私物の金額に興味あるんだなぁ・・・とか思いながら見ていたら、突然。

名倉「野村投手。」

野村「はい。」

名倉「野村投手結婚おめでとうございます。」

野村「ありがとうございます。」

そうだ・・・ついこの前球団を通じてメディアにも報告したんだった。

名倉「野村投手ご結婚されて腕時計とか買わなかったんですか?」

野村「そうですね。あまりブランドとか興味なくて・・・」

原田「奥さんってどんな方なんですか?」

野村「どんな方・・・んー、すごい優しくて、周りに気配れる人ですね。」

名倉「安倍選手は会ったことあるんですか?」

安倍「ありますあります。ていうかプロポーズさせたのは僕たち同級生なんで。」

野村「1番は新井さんや。」

名倉「どんなプロポーズだったんですか?」

スタジオから「キャー」とか「聞きたーい」などの声がたくさんあがる。

野村「え・・・言うんですか?」

前田「俺も言ったんだから言えよ。」

うぅ・・・健太さんに言われると弱い・・・

野村「・・・優勝旅行に一緒に来てもらって、初日の夕方にホテルの近くにある海の前で・・・」

うわこれ恥ずかし・・・健太さんよく言えたな・・・

堀内「どういう出会いだったんですか?」

まだ聞くか!そんなに俺の結婚に興味あるのか世の中の人は!

野村「もともと幼なじみだったんですよ。だけど僕が東京の大学行って、10年くらい会わない期間があったんです。それで、今年の日本シリーズで久しぶりに会って、色々話したり出かけたりしました。」

小島「漫画みたい〜」

中島さんのことについては触れないように話したら、隣にいた谷口さんや宮西さんは少しだけ複雑な顔をした。

名倉「安倍選手どうですか?同級生のこの話。」

安倍「こいつほんまに先に進もうとしなかったんですよ。僕たちがいつ告白するん?とか早う言えよとかいってもチームが日本一になってからとかまだ言えないとかずーっと先延ばしにしてて。」

原田「前田さんは?」

前田「そうですね・・・カープにいた頃から可愛がってた後輩なんですごい嬉しいですね。多分来シーズンもっと活躍するんじゃないですか。」

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設定タグ:中島卓也 , 野村祐輔 , プロ野球   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:蒼暉 | 作成日時:2018年4月4日 15時

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