one of the most popular actress〜9〜

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数日後。

私は社長に呼び出され、事務所に来ていた。

あなた｢失礼します･･･｣

社長｢･･･Aか。待ってたよ。｣

あなた｢遅れて、ごめんなさい。｣

社長｢単刀直入に聞こうか。これはどういうことかな。｣

あなた｢･･･え、｣

社長が差し出した雑誌には、あの夏祭りの日、私とじっちゃんがキスしている所やくっついて花火を見ている写真が載せられていた。

あなた｢これ、は･･･｣

社長｢この雑誌が、来週発売される。ここに書かれていることは、真実か？｣

あなた｢違います！神宮寺くんはただの友達で･･･｣

『ただの友達』？

本当にそうだろうか。

あの時、じっちゃんは私に告白してくれた。

なんとなく返事は濁したけど、彼の中で私は友達では無いということか。

じっちゃんのことは、好きだ。

それが、恋愛の好きなのか友達の好きなのか、私にはわからない。

少なくとも今は後者だと思っているけど、本当にそうだろうか。

だけど、今ノリに乗ってるキンプリのメンバーであるじっちゃんと撮られたことは、キンプリにとっても痛手だろう。

特に彼は国民的彼氏を謳っている。

国民的彼氏と言われているじっちゃんがこの類のスキャンダルを撮られたことは、じっちゃんのイメージが下がることにも繋がるし、下手したらキンプリのイメージも下がってしまうかもしれない。

社長｢･･･まぁ、お前ももう大人だし、事務所からは何も言わないでおくよ。だけど、気をつけろよ。最近撮られてなかったからって油断した結果がこれだろ。｣

あなた｢･･･はい。すみませんでした。気をつけます。｣

確かに最近はかずさんや将暉くん、けんとくんやりょーまんを始めとした人気の男性達と2人で出かけても、『Aちゃんの事だからどうせ友達だろ』って何も騒がれずにいた。

今回はさすがにキスしてる写真まであるからそうは行かないだろうけど。

事務所を出てフジテレビに向かうとじっちゃんが神妙な面持ちをしていた。

神宮寺｢･･･A、ごめん。さすがに、軽率だった。｣

あなた｢んーん、私こそごめん。あんな人多いところで変装もせずに2人でいたらさすがに狙われるよね。無防備だった、ごめん。｣

雑誌が発売されたら、私のとこにもじっちゃんのとこにもマスコミは大量に押し寄せてきた。

双方の事務所とも『プライベートは本人に任せています』とコメントし、2人で無視を決め込んでいたら数日でマスコミ達はいなくなった。

･･･なんか、なぁ。

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