紅一点。［QuizKnock］

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あなた｢まず、根岸くんが私たちに見せてきたあの画像はほんとです。私は、小学校の時太ってました。理由は、今でもよくわかんないんですけど…姉は別に太ってなかったし。で、それが原因で、私は小学校時代、根岸くんを中心としたクラスの男子グループにいじめられてました。具体的な内容は割愛しますが…まぁ、学校に行きたくないと親に駄々をこねるくらいには酷いものでした。｣

あぁ、そう言えば、俺の同級生にもいたなぁ、クラスのやつに大して強くない力をかざして自分の思い通りに動かすやつ。

俺はそれをバカだなぁ、と思いながらただ見ているだけだった。

あなた｢精神的に限界を迎えた私は、いじめられてる原因があの見た目だと理解していました。それで、中学は同じ小学校出身の人が誰もいない、私立の中学を受験して、そこでめっちゃ頑張ってダイエットして、今の私を手に入れたんです。｣

ダイエットは最高の整形とはよく言ったものだ。

あなた｢だから、ほんとに整形も脂肪吸引もしてないんです。このこと黙ってたのはあれですけど…｣

水上｢…いや、気にしなくていいんだよ。誰にだって言いたくない過去はあるもんだ。別に騙されたとは思ってないし、こんな形で話させてごめんと思ってる。｣

あなた｢…幻滅しました？｣

水上｢幻滅？なんで。｣

あなた｢だって、過去があんなですよ。今だってちょっと気抜いたらすぐ太っちゃうし…｣

水上｢言ったでしょ、俺は別にAを外見で好きになったわけじゃないって。外見なんか…まぁ、どうだっていいってことは無いけど、そこまで重要要素じゃない。それに、あの過去があって、男子たちにからかわれて、悔しくて、そのおかげで俺はAと会えたんでしょ。その事実があればいいじゃん。｣

あなた｢…水上さんは、優しいですね。｣

水上｢俺が優しいんじゃないよ。あの根岸ってやつがバカなだけだ。そんな、人を見た目でしか判断できないような、人の個性を認められない、心の狭い人間だ。｣

あなた｢…ありがとうございます。でも、もういいんです。私ももう過去のことって吹っ切れてますから。根岸くんたちみたいな人が、東大に合格するとも思えませんし、日本って割と広いし、同窓会とかに行かない限り会うこともないと思いますから。｣

水上｢…ほんとに？ほんとに、吹っ切れてる？だって、そのせいでAは男性恐怖症になったんでしょ？｣

あなた｢え…ど、どうしてそれを…｣

水上｢…やっぱり、そうなんだね。｣

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