山本さんの追求 ページ41
山本side
山本「Aちゃんってさぁ、好きな人出来たことないんだよね。」
いつものようにオフィスで仕事中、伊沢さんのそろそろ休憩入れようか、の声でみんながゾロゾロと休憩に入った段階で思い切って聞いてみた。
あなた「そうですね。好きな人ができるってどんな感じかわかんなくて。」
川上「19にもなってそんなやつほんまにおるんや…」
あなた「えっ、みなさん経験あるんですか…」
伊沢「まぁ、今までに何人か付き合ってた人はいるけど。でも、恋愛なんて人それぞれのペースってものがあるし、そんな焦んなくていいんじゃない?」
あなた「んー…そうなんですかね、」
山本「じゃあ、じゃあさ、QuizKnockのメンバーの中で付き合うとしたら誰がいい?」
あなた「付き合う、ですか。」
山本「うん。例えばさ、この人と2人でご飯食べに行きたいな〜とか、一緒にあそこに行きたいな〜とか。」
伊沢さんは若いっていいねぇ、なんて笑いながら自分で淹れたコーヒーを飲んで僕たちの話を聞いてる。
川上さんもこうちゃんも黙ってるってことは、ちゃんと聞いてるんだろう。
あなた「あぁ、それだったら、」
お、と思った。
川上さんかな、こうちゃんかな?
いやいや、水上さんなんてことも…
あなた「伊沢さんですね。」
山本「…………えっ?」
伊沢さんはマンガのようにコーヒーを吹きそうになり、川上さんとこうちゃんは鳩が豆鉄砲食ったみたいな顔してる。
伊沢さん?イザワサン?…izawasan?
あまりの衝撃か、予想してなかった答えからか、脳が混乱してる。
山本「…えーーーっと…いざわさんって、伊沢さん?」
あなた「??伊沢さんです…」
と、彼女はとまどいながら、コーヒーが気管支に入ったのか激しくむせる我らが社長・伊沢さんを指さした。
ですよねーーーー…QuizKnockに伊沢さんって1人しかいないもんねーーー…
あまりの衝撃に次の言葉が出てこない。
川上「…なんで伊沢さんなん。」
ひいっ…
明らかに不機嫌な声になる川上さん。
こうちゃんだってさっきよりクッキーに手を伸ばすペースが早くなってる。
…それ、Aちゃんが買ってきてくれたやつ…
あなた「んー、伊沢さんと2人でご飯食べたことないですし、色々相談したいこといっぱいあるので。」
川上「…別にそれなら付き合ってなくてもできるやろ。」
あなた「…?山本さん、付き合うって…」
えぇーーーー…そこで僕に回ってくるんですかーーー…
慌てて2人から視線を逸らした。
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蒼暉(プロフ) - 現実逃避あるふぁさん» そう言っていただけて嬉しいです!これからも応援よろしくお願いします! (2019年10月2日 20時) (レス) id: 9d4d633b18 (このIDを非表示/違反報告)
現実逃避あるふぁ - このお話めっちゃ好きです!更新待ってます! (2019年9月28日 21時) (レス) id: 9e6e3a6762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼暉 | 作成日時:2019年9月8日 0時