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凛「今Aと2人暮ししてるんですけど、毎日楽しそうにここでのこと話してくれるんです。そのおかげで、私会ったこともないしQuizKnockの動画も見たことないのにみなさんの顔と名前覚えちゃって笑」
川上「Aが…そうですか、」
凛「あ、敬語なんか使わなくて全然大丈夫です。年下なんで笑」
川上「はぁ、それじゃあ。」
凄いな、一卵性ってほんとにこんな似てるんだ…
元々1つだったものが母親の体内で2つに分かれたからって、ここまで似るものなのか。
…まぁいい、ここからは水上や河野玄斗の専門だ、今度気が向いたら聞いてみよう。
凛「あ、そうだ。すみません、キッチンお借りしたいんですけど…」
川上「えっ、あ、こっち…」
凛「ありがとうございます。」
お姉さんは、ここに来る時に買ったのだろう袋を持ってキッチンに向かった。
なにか手伝おうと思ったが、料理が出来ない俺がいても邪魔になるだけだろうと諦めた。
とりあえず冷えピタを剥がして新しいのを貼り、熱を測った。
川上「38.2℃…下がらんなぁ。」
そしてなぜ未だに誰もオフィスに来ない?
凛「あ、大丈夫ですよ。今りんごおろしたんで、これ食べて寝たら明日には治ってると思います。」
川上「え、」
凛「昔っからそうなんですよ、すぐ風邪ひく代わりにすぐ治るんです。」
そう言うとお姉さんは無理やりAを起こしてりんごを食べさせた。
あなた「凛…?なんでここに、」
凛「今日学校行ったら急に頭痛くなったの。最近寝不足なんでしょ?」
あなた「なんで知って、」
凛「もう、一緒に暮らしてるんだから当たり前でしょ。課題やって、レポートやって、クイズの記事書いて。」
あなた「えへ…でもいいんだよ、楽しいもん。」
凛「そりゃなによりだけど。体壊したら元も子もないでしょ、バカ。」
あなた「いてっ。もう、病人には優しくしてよ。」
凛「はいはい。」
あなた「…あ、川上さん、お疲れ様です。」
川上「あぁ、うん、お疲れ。体調はどう?」
あなた「頭痛と、だるさがあります。頭もボーッとしてます。」
川上「まだ寝てた方が良さそうやな。A、伊沢さん達がどこにおるか知ってる?」
あなた「いえ…私がオフィスに来た時にはいたんですけど、」
じゃあきっと、ソファに倒れ込んだAを見て慌てて色々買いに行ったんだな。
全く、お騒がせな人たちだ。
凛「…ん、りんご全部食べたし、きっと明日には治ってるよ。よかったね。」
ほんとに双子ってすごい。
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蒼暉(プロフ) - 現実逃避あるふぁさん» そう言っていただけて嬉しいです!これからも応援よろしくお願いします! (2019年10月2日 20時) (レス) id: 9d4d633b18 (このIDを非表示/違反報告)
現実逃避あるふぁ - このお話めっちゃ好きです!更新待ってます! (2019年9月28日 21時) (レス) id: 9e6e3a6762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼暉 | 作成日時:2019年9月8日 0時