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??5「あの子は、去年の高校生クイズで前人未到のパーフェクト、ノーミスで優勝した天才だよ。早押しで押し負けることはあっても誤答はしなかった。」
??2「まじで…」
問題を読んでくれた優しそうな男性にお礼を言い、その後その男性と見ていた男性達はコソコソとなにかを喋り、私と戦ってくれた頭の良さそうな男性はニヤニヤとしていた。
??4「どうかな?考え、決まった?」
あなた「私…クイズやりたいかも、です…」
自分勝手だ、と我ながら思う。
親がどうのこうのと断る理由を連ねていたくせに向こうの策略にまんまとハマってやりたいなんて言ってしまうだなんて。
しかし頭の良さそうな男性はそんなことを気にもせず私がそう答えるのをわかっていたかのように笑いながら手を差し出した。
??4「QuizKnockへようこそ。俺は編集長の伊沢拓司です。」
あなた「…綾瀬Aです。よろしくお願いします。」
差し出された手をぐっと握った。
??5「福良です。綾瀬さん、これからよろしくね。」
??3「渡辺航平。こうちゃんでいいよ。」
??2「水上颯です。…よろしく。」
??1「川上拓郎、よろしく。」
一人一人と握手をしながら顔と名前をインプットしていく。
伊沢「本当はあと4人いるんだけどね、今日は用事があって来れないみたいだからまた来た時紹介するよ。」
あなた「はい。」
伊沢「あ、連絡先教えて貰ってもいいかな。これからのこと、色々相談したいし。」
あなた「あ、はい。えっと…」
伊沢さんとLINEを交換するとその流れでこの場にいる人と交換することになり、中高の友達しかいなかった私の友達欄は少しだけ華やかになった。
これからAって呼ぶねと言ってくれて、おこがましくも早速仲間になれたのかな、なんて。
川上「Aって何学部志望なん?文系やろ?」
あなた「はい。文学部の言語文化学科志望です。」
川上「えっ、一緒。学部も一緒や。」
あなた「えっ、そうなんですか?理系だと思ってました…」
川上「あぁ、うん。高校までは理系だったけど、文転したんよ。」
あなた「そうなんですね。じゃあ、講義とか一緒になったらお願いします。」
川上「ん。」
水上「さっきはごめんね、無理やり連れてきちゃって。」
あなた「あぁ、いえ。確かにちょっと怖かったし警戒しちゃいましたけど、結果的にいいことに繋がったんで良かったです。」
こうちゃん「怖かったよね笑俺もAちゃんの立場だったらめっちゃビビるもん笑」
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蒼暉(プロフ) - 現実逃避あるふぁさん» そう言っていただけて嬉しいです!これからも応援よろしくお願いします! (2019年10月2日 20時) (レス) id: 9d4d633b18 (このIDを非表示/違反報告)
現実逃避あるふぁ - このお話めっちゃ好きです!更新待ってます! (2019年9月28日 21時) (レス) id: 9e6e3a6762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼暉 | 作成日時:2019年9月8日 0時