検索窓
今日:10 hit、昨日:18 hit、合計:203,756 hit

東大王 ページ23

突然だが、私は今TBSにいる。

伊沢さんの忘れ物を届けるためだ。

あなた「えっと…楽屋F…F…Fってどこ…」

…絶賛迷子中。

あいにく私は高校生クイズ以来テレビにでてないから伊沢さんや水上さん、鶴崎さんのようにテレビに慣れてる訳では無い。

高校生クイズの時は日本テレビだったし、あの時は同じチームのメンバーについていってたから道も覚えてない。

ましてやTBSは初めて来た、伊沢さんのいる楽屋Fが何階にあるのかすら分からない。

彼にさっきから何回か電話をかけているが一向に繋がらない。

フロアマップを見てもよくわかんないしもう途方に暮れた。

早く伊沢さんに忘れ物届けたいのに…

さっきからすれ違う人は偉そうな人や芸能人に詳しくない私でも知っているような人達ばかりだ。

アウェイ感が凄い、早く渡してオフィスに戻りたい。

あなた「うぇぇ…どこ…」

??「あの…なにかお困りなんですか?」

突然後ろから涼やかな声が聞こえた。可愛らしい、女性らしい声。

振り向くと、その声の主に相応しい、可憐で美しい女性がいた。

??「…あ、さっきからなにか探してそうだなって…おせっかいとかじゃなければ、お手伝いしますよ。」

あなた「あ、それじゃあ…えっと、伊沢さんの所に行きたいんですけど、楽屋Fってどこにあるか分かりますか…?」

??「伊沢さん…って、東大王の?」

東大王?伊沢さんはそんな肩書きも持ってるのか。

クイズ王、東大最強の知識王、QuizKnock編集長…

我らが社長はどうやら色んなところで王になっているらしい。

あなた「た、多分そうです…伊沢拓司さん…」

??「あ、その方だったらこっちです。私もそっちの方に行くので一緒に行きましょう。」

あなた「あ、ありがとうございます…」

私はこの女性について行くことにした。

いくつくらいなんだろう、同じくらいに見えるけど、大学生なのかな。

女の私から見てもキレイで美しいという印象を持つ彼女は、迷うことなくテレビ局の複雑な道を進んでいく。

特に会話をすることも無く、どうやら目的地についたらしい。

彼女も伊沢さんに用があるのか、ドアを控えめにノックした。

中からはーい、という声が聞こえる。

ガチャっとドアを開けると、そこには真剣な顔で資料に向き合う伊沢さん、と…

水上「…あれ、A?」

鶴崎「あれ、Aちゃんって光ちゃんと仲良かったの?」

??「A?」

あなた「光ちゃん?」

私と彼女は目を合わせた。

やっぱり美しい。

2.→←5.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (62 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
267人がお気に入り
設定タグ:QuizKnock , QK
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

蒼暉(プロフ) - 現実逃避あるふぁさん» そう言っていただけて嬉しいです!これからも応援よろしくお願いします! (2019年10月2日 20時) (レス) id: 9d4d633b18 (このIDを非表示/違反報告)
現実逃避あるふぁ - このお話めっちゃ好きです!更新待ってます! (2019年9月28日 21時) (レス) id: 9e6e3a6762 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:蒼暉 | 作成日時:2019年9月8日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。