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伊沢side
川上「どうしたんですか、全員集合なんて。」
こうちゃん「全員集合じゃないですよ、Aちゃんいないですよ。」
伊沢「いや、いいんだ。今日はAちゃん抜きで話したい。」
須貝「Aちゃんがいるとできない話?」
伊沢「そんな感じ。ええと、諸君、由々しき事態だ。まず、Aちゃんに好意を持ってる者、挙手してくれ。…あぁ、もちろん恋愛面で、な。」
ふくら「口調どうした笑…あぁ、なんか予想通り笑」
手を挙げたのは、川上、水上、こうちゃんの3人だった。
伊沢「ありがとう。だがしかしbut、今のままではあの子に響かない。」
こうちゃん「えっ?」
伊沢「この前彼女に好きな人とかいないの、と聞いたら、好きってどんな感じかわからない、と。」
水上「えっと…それはつまり、Aは人を好きになったことがない、と…だから俺たちの想いもわからない、と…」
伊沢「That's Right…」
こうちゃん「やけに鈍感だとは思ってたけど、そういうことなんすね…」
山本「え、でも逆にチャンスじゃないですか?僕達が頑張ってAちゃんにアピールすれば…」
川上「いや、多分あいつわからんよ。なんか最近いっぱい話しかけてくれるなぁ、距離近いなぁ、で終わりや。」
鶴崎「おかしいなぁ、あの子源氏物語とか伊勢物語とかそういう歴史的恋愛モノ制覇してるはずなんだけど。」
須貝「あれじゃないの、他人の恋愛話を見たり聞いたりするのは好きだけど自分はわかんない、みたいな。もしくは現代の恋愛はよくわかんない、とか。」
川上「えっ、じゃあ俺たちはAへの想いを込めた和歌をAの家に届けるんですか。」
こうちゃん「三日連続で夜Aちゃんの家に行くとか。」
水上「隙間からAのことを垣間見するとか。」
伊沢「やめとけ、それはただのストーカーだ。」
さすがにメンバーから逮捕者は出したくない。
山本「でもAちゃん現代の恋愛も普通に分かると思うけどなぁ。よく友達の恋愛相談のってるみたいだし、こういう恋愛憧れます、とかたまに言ってるし、恋愛ドラマは割と真剣に見てるっぽいし、少女マンガも好きみたいだし、見る映画はほとんど恋愛モノらしいし。」
河村「だからあれじゃないの、そういうのが好きなせいで自分にもこういう恋愛が出来ると思ってるんじゃないの。バカだなぁ、あんなの現実で起こるわけないのにね。」
伊沢「こらこら、女子の夢を壊しちゃいかんよ。」
ふくら「…まぁ、みんな、頑張れ笑」
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蒼暉(プロフ) - 現実逃避あるふぁさん» そう言っていただけて嬉しいです!これからも応援よろしくお願いします! (2019年10月2日 20時) (レス) id: 9d4d633b18 (このIDを非表示/違反報告)
現実逃避あるふぁ - このお話めっちゃ好きです!更新待ってます! (2019年9月28日 21時) (レス) id: 9e6e3a6762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼暉 | 作成日時:2019年9月8日 0時