キッカケ ページ1
クイズが好き、それだけだった。
誰もが分かるような問題から専門の知識がないと解けないような問題まで、ジャンル、難易度は問わない。
誰よりも早くボタンを押して、正解する。
それが何よりの快感で、楽しかった
…だけど、親には反対されていたんだ。
クイズなんてくだらない、あんなの自分の知識を自慢するだけの野蛮なものだ。
高校生クイズが終わったあと、目の前でハッキリと言われた。
まぁ、私も趣味程度だったし親に反抗してまでやりたいかって言われるとそうでもなかった。
だから、高校生クイズが終わったらパタッとクイズをやめて受験勉強に専念し、見事東京大学に一発合格。
サークルは何に入ろうかな、友達出来るかな、どんなこと学べるのかな、なんて考えながら、入学式が終わったあとのサークルの勧誘で騒がしい通りを歩く。
その時。
あなた「…わっ」
突然誰かに腕をぐっと引かれた。その反動で持ってた勧誘の紙がバラバラと落ちる。
??1「綾瀬Aさん…やんな?」
あなた「…えっ」
私の腕を掴んでいたのは、やけに顔の整ったちょっと髪の明るい男性。
誰?どうして私の名前を知ってるの?
戸惑いから返事を出来ないでいると後ろからもう2人男性が歩いてきた。
??2「川上、それじゃただのナンパだよ笑」
??3「そうですよ、川上さん関西弁ですし、怯えてるじゃないですか。」
喋ったのは甘いマスクの男性とメガネをかけた可愛らしい顔の男性。
??2「突然ごめんね、この後って用事ある?」
あなた「…ありません、けど…」
??2「よかった。ちょっと一緒に来てもらいたいんだけど、いいかな。君を待ってる人がいるんだ。」
あなた「…」
私はこの時既に警戒心MAX。
何故か私の名前を知ってるやけに顔の整った男性3人、一緒に来てもらいたい、私を待ってる人がいる…
何があるのか、誰が待ってるか分からないけど、少なくともいいことでは無いことだけは分かった。
完全に警戒してる私を見たのか、慌てたように可愛らしい顔の男性が口を開いた。
??3「あぁ、突然こんなこと言われても困るよね。ええっと…ある程度なら話しても大丈夫なんですよね?」
??1「えぇ、もうオフィスに連れていこうや。主に水上のせいで周りからめっちゃ見られてるし、あんまり伊沢さん待たせるのもアレやし。」
??3「えぇ、でもこの感じだと絶対着いてきてくれないですよ。警戒心MAXですもん。」
??2「主に川上に、ね笑」
??1「うるさい。」
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蒼暉(プロフ) - 現実逃避あるふぁさん» そう言っていただけて嬉しいです!これからも応援よろしくお願いします! (2019年10月2日 20時) (レス) id: 9d4d633b18 (このIDを非表示/違反報告)
現実逃避あるふぁ - このお話めっちゃ好きです!更新待ってます! (2019年9月28日 21時) (レス) id: 9e6e3a6762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼暉 | 作成日時:2019年9月8日 0時