one of the most popular actress〜4〜

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私は知ってる。

本当はそんな理由じゃなくて1人になってた私を見かねて話しかけてくれたこと。

ちょっと前に共演したるろ剣にも関わってたスタッフさんが話してるのを聞いたんだ。

佐藤｢A、コーンとポタージュとどっちがいい？｣

あなた｢んー、ポタージュかな。｣

佐藤｢OK。｣

温かいポタージュを2つテーブルの上に置いて、焼きたてのトーストをかじる。

佐藤｢ほんとだ、これ美味しいね。｣

あなた｢んね。｣

佐藤｢･･･ねぇ、Aはさぁ、好きな人とかいないの？｣

あなた｢！？｣

突然の質問にトーストが変なとこに入ってむせる。

あなた｢な、なんで？｣

佐藤｢いや、だって21歳でしょ？恋したい年頃だし、あんなにたくさんのイケメン俳優と友達だから1人くらいいないのかなって。｣

あなた｢好きな人、か･･･｣

前までは、即答でまっけんって答えてた。

でも、今は違う気がする。

まっけんを嫌いになったわけじゃないけど、まっけんと居る時と同じような気持ちになる人がいっぱいいるから。

たけるんと居る今もそうだし、けんとくんとか将暉くんとかりょーまんとかまひろんとか横ちんとか。

あなた｢いないよ。｣

佐藤｢そっか。じゃあ･･･｣

そこでたけるんはトーストを置いて真剣な顔で私を見た。

佐藤｢俺、Aにガチになっていい？｣

あなた｢･･･え？｣

佐藤｢Aが知らないだけで、みんなAのこと大好きなんだよ？｣

あなた｢そんなの、私だって･･･｣

佐藤｢好きの意味が違うことくらい、分かるでしょ？俺たちは、お芝居じゃなくて現実でAとキスとかハグとかしたいって思ってるんだよ。｣

あなた｢･･･わかんないだよ、好きってどういう感情なのか。ちょっと前までまっけんが好きだと思ってたのに今はほかの人といる時も同じ気持ちになるんだもん。｣

佐藤｢･･･その『ほかの人』に、俺はいるの？｣

私は黙って頷いた。

佐藤｢そっか･･･Aちょっと来て。｣

あなた｢？｣

たけるんに腕をひかれて連れてこられたのは、たけるんの楽屋。

たけるんは中に入ると鍵を閉め、私を優しく壁に押し付けた。

あなた｢たけるん･･･？｣

佐藤｢俺もみんなと同じラインにいるってことだよね。なら、遠慮なく行かせてもらおうかな。｣

あなた｢何言って･･･！｣

全部言いきれなかったのは、たけるんの口で塞がれたから。

あなた｢！？｣

口を離すと、いつとの優しい笑顔で言った。

佐藤｢俺、本気だからね？｣

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