one of the most popular actress〜4〜

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結局服を着たままという結果に落ち着いたみたいで、撮影が始まった。

ADさんの指カウントを見てはじめる。


まずは私が目を覚ます。

あなた｢･･･ふふ｣

『目が覚めたら、好きな人がいる幸せ。』

そこでたけるんも目を覚ます。

佐藤｢･･･おはよ。｣

あなた｢おはよ。｣

『おはよう、と声を掛け合う幸せ。』

キッチンに移動して、たけるんが袋から食パンを2枚トーストに入れる。

私はフライパンで卵やベーコンを焼いてる。

2人で顔を見合わせて笑う。

『いつもの幸せに、もう1つプラスの幸せ。新しくなった、幸せの味。』

あなた・佐藤｢限定トートバッグ、もらえる！｣


監督｢･･･カット！｣

そこから少し撮り直しして、終わったあと実際たけるんが焼いたトーストをかじる。

あなた｢･･･んま。｣

佐藤｢最近ご飯ちゃんと食べてないでしょ。｣

あなた｢だって暑いんだもん･･･｣

佐藤｢夏バテ？ただでさえ細いのに･･･｣

あなた｢なのかなぁ･･･｣

なんとなく、ほんとになんの意味もなくたけるんの胸の中に飛び込んだ。

佐藤｢えっ何、どうしたの？体調悪い？｣

あなた｢んーん、なんか気持ちよさそうだなって。｣

そう言うとたけるんは少し笑って背中に腕を回してくれた。

落ち着く匂いがした。

佐藤｢パンだけじゃ口の中の水分持ってかれてパサパサするでしょ。スープかなんか持ってくるよ。｣

あなた｢あ、ありがとう〜たけるんは食べないの？このパン美味しいよ。｣

佐藤｢んー、じゃあ1枚貰おうかな。｣

あなた｢わかった。焼いとくね。｣

そう言ってお互い立ち上がり各々準備をする。

初めてたけるんと共演したのは、私の初めての映画出演になったるろうに剣心だ。

当時15歳だった私は初めての映画出演でド緊張してて共演者の方が話しかけてくれても上手く応えられなかった。

まぁ中学生だし初めてだから仕方ないよねってほかの方は私に話しかけるのを諦めたみたいだけど、たけるんだけはずっと話しかけてくれた。

あなた｢･･･ねぇ、なんでるろ剣の時あんなに話しかけてくれたの？｣

佐藤｢突然だね笑･･･なんでだったかなぁ、覚えてないけどきっとキスシーンがあったから仲良くなっておこうと思ったんだよ。｣

あなた｢･･･そうなんだ。｣

佐藤｢何、どうしたの、突然。｣

あなた｢いや、たけるんらしいなーと思って。｣

佐藤｢Aまじでどうした？暑さで色々やられた？｣

あなた｢やられてないよ笑もともとこんなんです〜｣

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