伝えたいこと (ページ7)

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黒side

橙「ぎゃぁーー！！」

そんなびっくりするかってぐらい驚いている康二。

？「もぉ、だから言ったじゃん…
こんなストーカーみたいな行動。不審者だと思われるよ？」

いや、ごめんなさい。
最初の時点で思ってました。

？「ごめんね、俺はラウールって言います。」

あ、背の高い人。

白「で、こっちの不審者みたいな人がふっかさん」

紫「誰が、不審者や！あ、深澤辰哉です。」

橙「…とりあえず、お2人さんはなんの用で？」

白「あ、そうだそうだ。
目黒蓮くん。君にお願いがあるんだ」

なんで、この人、俺の名前を……

紫「なんでラウが君の名前を知ってるのかって？
まぁ、そりゃ教えてくれたからね」

黒「誰が…」

紫「そこの女の子」

指を指す方をみると女の子が座ってこっちを見ていた。

黒「…………。幽霊が？俺の名前を？」

白「おぉー、やっぱり見えるだ。」

白「俺、実は退魔師をやってるんだけど
そのお手伝いをして欲しいの」

パシャ…。

橙「めめは幽霊なんて見なくてええし
こんな話も聞かなくてええよ」

紫「あらら、いなくなっちゃった。
て言うか、お前も見えるんだな」

橙「そうや！
めめを危ない目に合わせないように常に一緒におるんや」

白「じゃあ、君も一緒に手伝ってよ」

橙「もぉ、康二。向井康二！君とかお前とか………。」

黒「無理です…あんな奴ら近づきたくも無い。」

白「俺の仕事はね、幽霊のお祓いもそうなんだけど
中にはお願いをしてくる幽霊もいるの
その願いを叶えるためにも手伝って」

嫌なものは嫌なのに…
どうすればこの場を乗り切れるか考えた。

黒「………考えさせて下さい。」

白「分かった。ならまたここに連絡して」

そして、まっすぐ俺の目を見て

白「その者達は君に伝えたいことがあるから
君の目の前に現れるんだよ。」

と言った。

黒「…………康二…行こ。」

俺はそれに返事をしなかった。

橙「どないするん？」

黒「は？お願いなんて聞かないし
ラウールって奴に連絡もしないよ
幽霊と関わりたくないし」

橙「そっかそっか、なら危ない目にも合わんし安心やね」

そう康二には言ったが
あの人が言った最後の言葉に俺はモヤモヤした…