伝えたいこと (ページ6)

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黒side

ある朝学校に向かっている時、前から女の人が歩いてきた。

堂々と真ん中を歩いていて
まるで俺の事が見えてないかのようで慌てて避けた…

と思ったが急にぶつかってきた。

黒「うわ、何なんですか？」

女はこっちを見るだけで何も話さない。

え？何？俺なんかした？
しかし、よく見ると何か伝えたそうに口が動いていた。

そして、っふと消えた……。

黒「最悪だ…。幽霊だったとか。」

周りを見ても人がいなかったから良かった。

気を取り直して歩こうとすると

？「ねぇ、君。さっきの見えてた？」

マジかよ。見られてた。

黒「いや、あの……ちょっとつまずいちゃって」

無理のある嘘になった気がする。

?「はは、嘘つかなくていいよ…んでさ幽霊見た？」

黒「……………はい。」

？「そっかー、君さあそこの高校の子でしょ？」

え？誰？不審者？
幽霊といい不審者といい朝からついて無さすぎでしょ……

黒「そうですけど、なんですか？警察呼びますよ？」

？「ははは、まぁまた今度会えるよ
んじゃ、気を付けてね〜」

いや、誰だよ。

黒「って事があってさ〜」

橙「うーん、その人も幽霊が見えるっちゅうことやね…
しかも、また会えるとか言ったんやろ？」

黒「うん。なんかやばい事に巻き込まれないよね？」

橙「幽霊系は守れるけど対人間はな…俺人殴れんし……。」

色々考えてるうちに最後の授業が終わり帰る準備を始めた。

橙「めぇめー！帰…」

黒「ん？どうした？」

康二が話の途中で止まったのが気になり
顔を上げると窓の方を見ていた。

黒「え、あいつ…、朝話しかけてきた不審者。」

橙「え？ほんま？その隣は？」

黒「見た事ない…」

橙「どないする？てか、隣のヤツ背が大きすぎん？」

黒「気付かないふりしてそのまま行こう。」

門の横に立ってる2人にバレないように急いで出る。

橙「よし、ここまで来れば大丈夫でしょ、」

黒「そうだな、ありがとう！」

？「ねぇねぇ待ってよ。2人とも」