伝えたいこと (ページ4)

今日:15 hit、昨日:49 hit、合計:12,181 hit

4 ページ4

黒side

月日が流れ学校生活にも慣れてきて
今の所何もない平和な暮らしをしている。

でも同時に康二に本当の事を言ってないのが苦しくなった。

橙「あのな…めめ…聞きたいことがあるんやけど」

ある時、屋上で弁当を食べてる時そう言われた。

その時の康二の目はあの時のみんなの目みたいだった……。

黒「……うん。」

橙「………あのな、めめってさ幽霊っていると思う？」

黒「へ？幽霊？」

ここは知らないふりをした方がいいのか…
でも……。

黒「いるんじゃないかな？」

橙「あのな、信じてもらえんかもしれないけどな……。
俺、幽霊が見えるんよ…。」

え…康二も…見えるの。だったら…。

黒「俺も…見えるんだ…
でも、見えたせいで虐められて…それで転校してきたんだ…」

橙「え！めめも見えるん…
なんやー…もっと早く言えばよかった…」

黒「俺も、ずっと言いたかった…でも、怖くて…
もし康二が離れていったらって…思って」

橙「離れていかんよ…絶対！めめは俺の親友やし！
もし見えなかったとしても信じるし」

はは、話せてよかった…。

橙「それでな、めめに言おうと思ったのはな
めめの後ろに男の人がおるんや…」

は！？
俺は後ろを見た。

そこには、ぎょろぎょろ目が動いてる男がいた。

黒「うわぁ！」

橙「大丈夫。落ち着きやー」

そう言いながら康二はカメラを構え1枚撮った。

その瞬間男は声を出し苦しみながら消えた、
消えたと言うよりかは消滅した。

黒「え？……？消えた？」

橙「このカメラな…除霊出来るんよ
おじいちゃんに貰ったんやけどな…」

黒「そうなんだ…ありがとう。助けてくれて」

橙「ううん、めめが危ない目にあう前で良かった
でも、めめも何かやってるん？」

黒「ん？なんか？何もやってないけど？
俺、幽霊嫌いだし関わりたくもない。」

橙「ここ最近、さっきの男がめめに触ろうとしてたんやけどな
バチンって電気がはしったみたいに触れられてなくてな…」

黒「何それ…もっと早く言ってよ…怖いじゃん！」

俺に触ろうとした？何それ…気持ち悪すぎる。

橙「まぁ、めめの幽霊嫌いですパワーが守ったのかもな」

この話はしょっぴー達に話そう…

黒「あのね、康二今日暇？俺の家に来て欲しい…
そして、しょっぴー。あ、俺の叔父なんだけど一緒に今日起きた事とか話して欲しい…」

橙「分かった！一緒に行くで！」