伝えたいこと (ページ18)

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黒side

黒「……っん…。」

しょっぴー達が帰った後
寝たからなのか夜中に目が覚めてしまった。

いや、誰かに叩かれて起こされたみたいな感じだった。

黒「何？誰？誰かいるの？」

周りを見ても誰もいない。

本当はダメだが廊下に出て少し歩く。

黒「え、何かあ…る？…」

ダメだ。止まらない…
戻らないといけないのに
何故か暗闇の廊下を歩いてしまう。

黒「ここって…」

誰かの部屋の前に無意識にたどり着いた。

サトウスズ？

全く面識の無い人だった。

少し、少しだけ…と思いドアを開いてしまった…。

誰だろう？
暗くてハッキリ見えなかったが
かなり歳がいっていそうなお婆さんが寝ていた。

女「…先生…かい？」

黒「っ！？」

まさか、声をかけられると思ってなかった…。

黒「…あ、あのごめんなさい…
何故か足がここに向かっていて…」

女「…そうか…なら……何かの…縁だね……
でも、今日はもぉお帰り…明日…また来なさい……。」

黒「また、来ます。」

黒「いや、誰？」

部屋に戻り横になり今起きたことを整理した。

勝手にあの部屋に行ったのも分からないし
明日来なさいって…
そもそも、誰に起こされたんだよ…。

でもまぁ、明日行ってみるか…

次の日部屋に行くとその人は座って待っていた。

黒「あの…俺…目黒蓮って申し…いや言います…」

緊張して上手く言えなかった。

女「ははは、そんな…緊張するな…」

そこから、少し話をした…

黒「ははは、確かにそれは大変でし……あ。」

女「どうしたの？」

俺は見てしまった…

お婆さんの机の上に置いてある1枚の写真を。

赤い着物を着て笑っている女の子とその子に抱かれている
俺たちに依頼してきた日本人形が…。