伝えたいこと (ページ17)

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黒side

目が覚めた次の日も
しょっぴーが康二を連れてお見舞いに来てくれた。

でも今日は何か変だ…

青「なぁ、蓮…お前コソコソ何やってるんだ？」

やっぱり……その話だよな…。

そろそろ言わないととは思っていたけど
いざってなると…言えなかった。

橙「…めめさこの間の2人と会っとるんやろ？」

黒「…ｯ!…………うん。」

橙「なんでなん？手伝う訳ないって言ってたよな？」

青「お前、幽霊と関わりたくないって言ってたよな？
急にどうした？」

黒「……この間の事件覚えてる？池のやつ…」

青「警察からよばれたやつか？
蓮のお父さんだったって……」

黒「そう…お父さんねずっと俺の近くにいたの。幽霊になって
顔は見えなかったけど一生懸命俺に伝えてたんだ…」

青「………それと何が？」

黒「俺…お父さんの事嫌いだった…
お母さんを捨てた最低な奴だって
でも違ったんだ…ずっと守っててくれたんだ…
最後にね……愛してるって…」

橙「……めめ…」

黒「お父さんはずっと俺に何か伝えてたんだって
もしかしたら今まで見てた幽霊も何か伝えたかったのかなって思って
だから、今は幽霊たちの相談をして…い…ます。」

どうしよう…怒らせちゃったよね…

青「…俺はな…ただ心配だった…
幽霊に取り憑かれた蓮を見るのが怖かった…
俺には除霊とかの力は無いから…
でも、俺に言って欲しかった。
別に蓮がやりたい事を止めたりはしない。
ただ…ただ相談して欲しかった。」

黒「ごめんなさい。」

橙「…そうやで…俺にも言って欲しかった
俺と一緒なら危ない幽霊は除霊出来るし」

青「とりあえず、その2人と話さないとな…」

黒「うん…言っとくね……」

青「そういえば、ネックレス持ってるか？」

黒「うん。持ってるよそれが何？」

青「あれはな、お前のお母さんの力が込められてるんだ…
あのネックレスが蓮を守ってたんだ…」

だから…だからいろいろ頑張れたんだ…
お母さんから貰った宝物。

青「あと…病気で亡くなったって言われてるけど
呪われて死んだんだ…」

しょっぴーはゆっくり分かりやすく
お母さんの本当の話をしてくれた。

黒「そっか…お母さんも俺と一緒だったんだ…」

青「んじゃ、そろそろ帰るわ…
とりあえず、今度その2人と会う時は俺も一緒に行くわ」

そういいながら頭を撫でてくれた。
俺はこの手が好きだ…

黒「分かった……バイバイ」

いろいろ、びっくりした話もあったけど
何より言えてよかった…