7. ページ8
・
『いいよ?俺が忘れさせてあげる』
佐久間さんがニヤッと口角を上げた。
だんだんと縮まる私たちの距離。
またこの人にキスされる、と思うと
なんだか嬉しくて心臓がバクバクと音を鳴らした。
あと10cm。
5cm。
3cm…
『なーんてね?』
「へ、?」
あと1cmというところで、
彼は遠ざかっていってしまった。
『女の子なんだから、体大事にしなきゃ』
そっか、そういう事か、
『それに高校生犯したら俺捕まっちゃうよ!』
「合意の上、でもですか?」
『だーめ、自分のこともっと大事にして?』
私が子供だから、
お子様だから、
佐久間さんはだめって言ったのかな。
もし仮に私が大学生だったら
私を止めることはしなかったのかな。
そう思うとなんだか悔しい。
って私、何でこんなこと思ってるの?
佐久間さんとは今日会ったばかりなのに、
私は蓮のことが好きなはずなのに、
「じゃあ佐久間さん、今日は一緒に寝てください」
今日の私は少しおかしい。
でも佐久間さんといるとなんだか落ち着くんだ。
・
『でも親御さんは?心配するんじゃない?』
「大丈夫です。仕事忙しくてほとんど会うこと無いので」
私がそう言うと佐久間さんは少し困った顔をしながら
そっか、じゃあ一緒にねようか
と言った。
約束通り、夜、佐久間さんは同じベッドに入ってきて
私を抱き枕にして寝てくれた。
小柄なのに、安心感は人並み以上で
佐久間さんの意外としっかりした体、温かい体温に安心して
あっという間に夢の中へと落ちていった。
・
早速お気に入り登録、評価ありがとうございます!
お星様がひーくんカラーになった上に、
この作品に順位が付きました!
これからもよろしくお願い致します!
685人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Ryuna(プロフ) - ななさん» コメントありがとうございます😖皆様に楽しんで頂けるようなお話が書けるよう頑張ります!! (2021年11月29日 7時) (レス) id: 15daca4bb2 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - テスト頑張ってください!次の更新も楽しみにしています😊 (2021年11月29日 0時) (レス) @page32 id: 389e3db5f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Ryuna | 作成日時:2021年11月2日 19時