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ボーッとしながらシャワーに打たれる。
状況は雨に濡れながらとぼとぼ歩いてた時と似てるけど
私の感情はさっきとはかなり違っていて。
蓮に浮気された事にはかわりないのに、
佐久間さんに話を聞いてもらったからかな。
なんだか心が寂しくない。温かい。
初めて会った人なのに不思議な感じ。
そういえば佐久間さんは何のお仕事をしている人なんだろう。
さっき言ってなかったよね?
あんなハイテンションで自己紹介してたら
流れで言ってそうなものだけど。
そんなことを考えていたら、かなり時間が過ぎていた。
「いけない、佐久間さんも濡れてるのに」
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「ごめんなさい、ゆっくりし過ぎちゃいました…」
『いいっていいって〜!』
絶対冷えて寒いだろうに、
ちゃんと温まれた〜?
なんて呑気な佐久間さん。
ほんとに第一印象とは正反対の人みたい。
人は見た目で判断しちゃいけない、って
こういうことを言うんだろうな。
『ただいま〜』
佐久間さんが浴室に向かって十数分…
私には不可能な速さで佐久間さんが戻ってきた。
「…えっ、」
綺麗なピンク色の髪から滴り落ちる水滴。
小柄な身長と幼いお顔からは想像もできない程
鍛え上げられた腹筋。
どこを見たら良いのかわからない。
普通顔を見ればいいのだろうけど、
濡れ髪だからか、色気が凄くてとてもじゃないけど
直視できない。
そして顔が無理なら目線を下に
ずらすのが普通なんだろうけど、
上裸な上に、綺麗な腹筋がこんにちはしていて
こちらも当たり前に見れるわけが無い。
『んにゃ?どうしたのAちゃん』
「どこを見てお話したらいいのかわからなくて…」
『あっ、ごめんごめん!
佐久間さん家だと裸族だからいつもの癖で…笑』
そう言って佐久間さんはさっきまで着ていた
ロンティーに腕を通した。
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Ryuna(プロフ) - ななさん» コメントありがとうございます😖皆様に楽しんで頂けるようなお話が書けるよう頑張ります!! (2021年11月29日 7時) (レス) id: 15daca4bb2 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - テスト頑張ってください!次の更新も楽しみにしています😊 (2021年11月29日 0時) (レス) @page32 id: 389e3db5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ryuna | 作成日時:2021年11月2日 19時