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『え、安室さん?』
安「Aさんをお見掛けしたので先日のケーキをお届けに」
『へ?こんなところまで?」
安「えぇ。ところでAさん、こんな路地に入ったら危険ですよ。それとも、此処に何か用でも?」
『っ?!』
貼り付けた笑みを浮かべ1歩、また1歩と近づいてくる。
幽霊に追われていた言ったら確実に頭がおかしい奴だと思われるのは目に見えている。
しかし、無我夢中で走ってきたAが路地裏に用などあるはずがない。
幽霊組も安室がここまで追ってくるとは思っておらず驚いている。
安室が纏う雰囲気がポアロで働いているときと違い、恐怖で足が地面に張り付いたように動かない。
?「Aさん」
息が詰まる中、路地に男性の声が反響した。
声のした方に目を向けると糸目でメガネをかけた長身の男性が立っている。
『昴さん!!』
安「沖矢昴……何故此処に?」
沖「偶然Aさんが路地に入っていくのをお見掛けしたので。貴方こそ、何をしているんですか?」
安「僕も偶然Aさんが路地に入るところを……ケーキをお届けするために探してたんです」
沖「そうですか。ではもうお済みのようですね。Aさん、行きましょう。ご自宅までお送りします」
『あ、ありがとうございます』
沖矢の隣に移動しようと安室の横を通る。
通り過ぎようとすると安室に腕を引かれバランスを崩した。
『うわっ?!』
何事もなかったかのようにAの腰に手を回し腕の中に収める。
安「Aさんは僕がお送りするので大丈夫ですよ。どうぞお引取りください」
沖「いえ、貴方は早くポアロに戻ったほうが良いのでは?コナン君から"仕事の途中で出ていった"と連絡をいただきましたよ」
安「コナン君から…」
沖「さぁ、Aさん行きましょう」
『は、はい』
沖矢はAの手を引き安室から遠ざけると、思い出したように口を開いた。
沖「それから、彼女には今後手出ししないでいただきたい。私の大切な女性ですからね」
安「は?」
沖「では、行きましょう」
『え、ちょっと?!』
安室は2人が路地から出ていくのを悔しそうに眺めていた。
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あや(プロフ) - 紅さん» コメント嬉しいです!ありがとうございます!なるべく早く更新できるように頑張ります! (8月19日 18時) (レス) id: fec2c555d7 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - 頑張ってください。 (8月17日 16時) (レス) @page16 id: 2876b83137 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです。 (8月17日 16時) (レス) @page16 id: 2876b83137 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - かるぴんさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです!私も会話のテンポ好きなんです(笑)更新頑張ります! (7月2日 2時) (レス) id: fec2c555d7 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - めっちゃ面白くて秒で読み終わりました!会話のテンポが心地よくて好きです!更新を心待ちにしてます! (6月30日 6時) (レス) @page14 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あや | 作成日時:2022年5月24日 13時