映画１ ページ25
「ねぇねぇジミンちゃん、今週末って予定空いてたりする？」
ソファーで携帯を見ている彼に後ろから話しかけた。
「土曜日の昼間なら空いてるよ。どうしたの？」
すると、すぐに画面から顔を上げてこちらを向いてくれた。
ジミンちゃんのこういうところ優しくてキュンとしてしまう。
「会社の取引先から映画のチケットもらったんだけど一緒に観に行かない？」
「いいね。行く行く」
「やったー」
前々から気になっていた映画のチケットが貰えてラッキーと思っていたところ、隣の席の同僚が興味ないからと1枚譲ってくれたのだ。
これはもうジミンちゃん誘って行くしかない、ということで聞いてみた次第である。
「どんな映画なの？」
「恋愛ものだよー。あ、ジミンちゃんこういうの興味なかった！？」
慌てて手に持っていたチケットを見せる。
よく考えたら男の子って恋愛映画とかあんまり観ないよね。
「へー、今こんな映画やってるんだね。面白そう。僕は恋愛系結構好きだよ」
そう言ってふわっと微笑んでくれたのでホッとする。
「そっかー。よかったぁ」
「ふふ、ヌナと映画デート楽しみだな」
「うん！私もー」
映画デート…いい響きだなぁ。
そして待ちに待った土曜日。
コンタクトを買いたいからと先に家を出たジミンちゃんと駅で待ち合わせることになっていた。
待ち合わせなんて本当にデートっぽいなぁ…と思いつつニヤニヤしていると、
「ヌナ！ごめん待った？」
ジミンちゃんがサラサラの黒髪をなびかせて走って来た。
なんて爽やかなの…。
思わずポーッと見つめてしまう。
「どうしたの？大丈夫？」
ジミンちゃんが心配そうに私の顔の前で手を振った。
「あ、ごめん。ジミンちゃんがかっこよすぎて見とれちゃってた」
「もー、何言ってるの…。…嬉しいけど」
そう言って照れくさそうに髪をかきあげた。
その仕草もまた色っぽくてたまらない。
すると、ふと周りからの視線を感じる。
その場にいた女の子達がみんなジミンちゃんの方を見ていた。
女の子1「あの人すごいカッコよくない？」
女の子2「思った！やばいよね」
そんな声が聞こえてくる。
うんうん、分かりますよ。かっこいいんですジミンちゃん。
まるで自分のことを褒められているようで嬉しい私は心の中でそう呟いた。
女の子3「一緒にいる人彼女かな？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1821人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もりぞう(プロフ) - すみれさん» ありがとうございます！！嬉しいです(^^) (5月31日 11時) (
レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 素敵なお話ですね。 (5月19日 18時) (レス) @page28 id: edc49f412e (このIDを非表示/違反報告)
もりぞう(プロフ) - miiさん» コメントありがとうございます！好きと言ってもらえてとても嬉しいです(^^) (2021年8月18日 20時) (レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - はい、好きー (2021年8月18日 7時) (レス) id: d47eb74ff4 (このIDを非表示/違反報告)
もりぞう(プロフ) - けろるさん» コメありがとうございます！最高過ぎなどと言ってもらえて本当嬉しいです(〃ω〃)これからも頑張りますー(*´∇｀*)よろしくお願いします！ (2019年2月25日 22時) (レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もりぞう
| 作成日時：2019年2月3日 20時
