洗濯事情１ ページ21
よく晴れた日曜日。
ジミンちゃんはダンサーの仕事の打ち合わせがあるとかで早くから出かけてしまった。
特に予定のない私はのんびりコーヒーを飲みながらテレビを観ている。
「よし、溜まってる洗濯物やっちゃお」
マグカップを流しに置いて脱衣所に向かった。
私とジミンちゃん、お洗濯は空いた時間にそれぞれ各自でやることにしている。
そのため脱衣所にはカゴを二つ置いていた。
「ジミンちゃんのも洗っといてあげるかな」
最近はレッスンとバイトに加えてちょこちょこダンサーの仕事も入るようになったらしくなかなかに忙しい日々を過ごす彼。
カゴをみると山盛りになっていた。
大雑把な私は気にせずポイポイッと洗濯機に投入していく。
そして洗剤と柔軟剤を入れてスイッチオン。
あとは機械に任せ、ソファーに寝そべりおやつを食べながら待つこと50分。
「さぁ干すぞ〜」
ベランダに出て次々に服やタオルを掛けていく。
すると…
「こ…これは…」
そう、お分かりですね。
「ジミンちゃんの…ぱんつ…」
完全に変態の形相でパンツを広げたまま微動だにしない私。
「ボクサー派なんだ…」
男物の下着なんてあまりお目にかかることがないのでつい珍しくてまじまじと見てしまった。
「いけないいけない、これじゃ変態だよ」
慌てて頭を振り、そこからは雑念を捨てて物干しに集中することにした。
そして夕方。
「ただいまー」
ジミンちゃんが帰ってきた。
「おかえりー」
キッチンで夕食の準備をしている私は声だけ掛ける。
「わ、いい匂い」
ジミンちゃんが後ろからのぞき込んできた。
「今日はキムチチゲだよ」
「やったー」
無邪気に喜ぶ姿が愛らしい。
「あ、そうだ。今日お天気良かったからジミンちゃんの分の洗濯もしといたよー」
「え！？」
彼は驚いて声を上げた。
「畳んで置いてあるか…」
そこまで言い掛けたところでジミンちゃんが大急ぎでリビングに駆け込む。
そして畳まれた服やら下着を見てガクッと肩を落とした。
「ヌナのバカ…洗濯なんてしなくていいのに」
拗ねたような声が聞こえてきたので火を止めて私もリビングに向かう。
「ご、ごめんね。そんな落ち込まれるとは思わなくて…」
勝手に洗われたのが嫌だったのかな。
洗い方にこだわりとかあったのかも。
そんなことを思案していると、
「…その……恥ずかしいから、今度からはしなくていいからね」
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もりぞう(プロフ) - すみれさん» ありがとうございます！！嬉しいです(^^) (5月31日 11時) (
レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 素敵なお話ですね。 (5月19日 18時) (レス) @page28 id: edc49f412e (このIDを非表示/違反報告)
もりぞう(プロフ) - miiさん» コメントありがとうございます！好きと言ってもらえてとても嬉しいです(^^) (2021年8月18日 20時) (レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - はい、好きー (2021年8月18日 7時) (レス) id: d47eb74ff4 (このIDを非表示/違反報告)
もりぞう(プロフ) - けろるさん» コメありがとうございます！最高過ぎなどと言ってもらえて本当嬉しいです(〃ω〃)これからも頑張りますー(*´∇｀*)よろしくお願いします！ (2019年2月25日 22時) (レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もりぞう
| 作成日時：2019年2月3日 20時
