お迎え４ ページ20
「ヌナがそんな可愛いことばっか言うからいけないんだよ」
耳元で囁かれ心臓が飛び出そうだった。
「あ、あの、人が見るよ」
遅い時間で人通りが少ないとはいえ、こんな往来で抱き合ってたら目立ってしょうがない。
「どうでもいい。今は離せないから」
人目なんて気にもとめていないようでさらにぎゅーっと苦しいくらい抱きしめられた。
いつも可愛い可愛いと思っていたけれど、こうして体が密着するとやっぱり男の子なんだよなぁ、と実感する。
おずおずと背中に手を回して服をきゅっと掴むとジミンちゃんが少し微笑んだ気がした。
そのまましばらく抱き合った後、気が済んだようでゆっくり体を離してくれた。
「ふふ、顔赤い」
「だってー…」
男の人に抱きしめられたのなんていつぶりだろうか。
「あ、ごめん。さっきのお金払うよ」
ジミンちゃんが思い出したようにポケットから財布を取り出した。
「いいよいいよ。夜食に付き合ってくれてありがと」
「いいの？…じゃ今度は僕が奢るね」
「気にしなくていいのに」
こういうところがジミンちゃんの良さだよなぁ。
「じゃあ帰ろっか」
「うん」
きゅっと手を繋ぐ。
熱い抱擁の余韻なのか、その日の帰り道はずっと心臓がどきどきしたままだった。
お迎え------終わり
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もりぞう(プロフ) - すみれさん» ありがとうございます！！嬉しいです(^^) (5月31日 11時) (
レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 素敵なお話ですね。 (5月19日 18時) (レス) @page28 id: edc49f412e (このIDを非表示/違反報告)
もりぞう(プロフ) - miiさん» コメントありがとうございます！好きと言ってもらえてとても嬉しいです(^^) (2021年8月18日 20時) (レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - はい、好きー (2021年8月18日 7時) (レス) id: d47eb74ff4 (このIDを非表示/違反報告)
もりぞう(プロフ) - けろるさん» コメありがとうございます！最高過ぎなどと言ってもらえて本当嬉しいです(〃ω〃)これからも頑張りますー(*´∇｀*)よろしくお願いします！ (2019年2月25日 22時) (レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もりぞう
| 作成日時：2019年2月3日 20時
