これってデート？３ ページ12
「全部食べれるかなぁ」
「お腹いっぱいになったら残したらいいよ」
「えーでもせっかくジミンちゃんが頼んでくれたのにもったいない」
大事なお給料を使ってくれているのだと思うと残すのはなんだか忍びなかった。
「そんなの気にしないで。ほら、この海老の餃子おいしいよ」
ハイ、とお箸で口元まで運んでくれた。
ジミンちゃんにあーんしてもらえるなんて…至福すぎる。
「あむ………んーー！」
「おいしいでしょ」
あまりの美味しさに目を丸くしてコクコク頷くと彼はふわっと嬉しそうに微笑んだ。
それから食べれるだけお腹に収めた私達は腹ごなしに街をブラブラ散歩することにした。
「あーお腹はちきれそう…」
「ふふ、無理して食べるからー」
「だって美味しかったんだもん」
ジミンちゃんと一緒だと楽しくていつもつい食べすぎちゃうんだよな。
「喜んでもらえてよかったよ」
「ほんとごちそうさまでした」
手を合わせてお礼を言うと彼は満足そうに口元を緩めた。
「ねぇ、あの服かわいくない？」
ジミンちゃんがお店のショーウィンドウを指差した。
「あ、ほんとだー。可愛いワンピだね」
「ヌナに似合いそうだよ」
「ええー私にはちょっとかわいすぎないか」
お店の雰囲気的に私の年齢より若い子向けな感じがする。
「そんなことないよ。ほら、見てみてよ」
そう言って私の手を引いてウィンドウの前に連れてきた。
「ね？色も綺麗だし、ヌナが着たらかわいいと思う」
「ほんとにー？」
ジミンちゃんにそこまで言われると本当に似合うのかも…という気になってくるから危険だ。
「ちょっと試着してみない？」
「えっ、いい、いい！」
「着るだけ着るだけ」
断る私にはお構い無しに腕を掴んでズンズンお店に入っていってしまった。
ジミンちゃん意外に押しが強いことが判明。
「これ試着いいですか？」
「はいもちろんです」
可愛い女の子の店員さんがニコニコとワンピー スを渡してくれた。
「着たら出てきてね」
「う、うん」
ジミン様の仰せのままにあっという間に試着室に放り込まれた。
「えーと…どうでしょうかー？」
カーテンを開けるとジミンちゃんが目を見開いて
「…すっごく似合ってる」
感嘆したように呟いた。
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もりぞう(プロフ) - すみれさん» ありがとうございます！！嬉しいです(^^) (5月31日 11時) (
レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 素敵なお話ですね。 (5月19日 18時) (レス) @page28 id: edc49f412e (このIDを非表示/違反報告)
もりぞう(プロフ) - miiさん» コメントありがとうございます！好きと言ってもらえてとても嬉しいです(^^) (2021年8月18日 20時) (レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - はい、好きー (2021年8月18日 7時) (レス) id: d47eb74ff4 (このIDを非表示/違反報告)
もりぞう(プロフ) - けろるさん» コメありがとうございます！最高過ぎなどと言ってもらえて本当嬉しいです(〃ω〃)これからも頑張りますー(*´∇｀*)よろしくお願いします！ (2019年2月25日 22時) (レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もりぞう
| 作成日時：2019年2月3日 20時
