サプライズバースデー2 ページ9
『よろしく!もし煮詰まったら俺が台本書くから言ってよ』
「ありがと。困ったら頼むね」
『んじゃソヨンにも伝えとくわ。また連絡するー』
そうして電話は切られた。
これはちょっと大変なことになったぞ。
未だかつてジミンちゃんに冷たくしたことなんてないに等しいのに、うまく別れ話なんてできるんだろうか…
不安な気持ちを抱えつつも、誕生日までの数日間は頭の中で何度もシミュレーションしながら過ごした。
そして迎えた当日。
ジミンちゃんが来る前に部屋の装飾やデリバリーの注文をしたり、ひとまずの準備は完了した。
これから嘘とはいえ別れを切り出すのだと思うと心臓がキリキリ痛む。
しかし…サプライズを成功させられるかは全て私の演技力にかかっているようなもの。
ここは心を鬼にして最愛の彼を冷たく振らなければならない。
ぎゅっと拳を握って気合いを入れた。
そんなことをしていると、しばらくして玄関が開く音がした。
「ただいまー。わ、すごい!ヌナが準備してくれたの?」
リビングに入ってきたジミンちゃんが部屋の中を見渡して嬉しそうに目を細めた。
「あ、うん。そう。」
これから別れを切り出す手前、いつものようにほのぼの会話するわけにもいかず、なるべくそっけなく返事をする。
「?どうしたの?元気ないね」
明らかに様子が違う私を心配してジミンちゃんが近づいてきた。
「別に…普通だよ」
目を見たらこの先の話ができなくなりそうでプイッと顔をそらす。
すると、ジミンちゃんの纏う空気が一変した。
「何?…怒ってるの?」
訝しげに私の顔を覗き込む。
「…怒ってないけど」
「嘘。じゃあなんでこっち見ないの?
ねぇ、僕何かした…?」
悲しげな声に胸が締め付けられる。
ごめん、ごめんよジミンちゃん…。
心の中で謝りながら、私はついに切り出す。
「あの…ね」
「何?」
顔を見上げると、もうすでに彼の表情は曇っていた。
一瞬ひるみそうになったけれど、意を決して口を開く。
「別れたい…」
「……は?」
心底驚いたように目を見開いた。
「だから…ジミンちゃんとはもう、別れたいの」
自分で言ってて悲しすぎる。
心臓がバクバクして苦しい。
「何…言ってるの?
急に意味わかんないんだけど」
「つ、疲れたの。アイドルのあなたと付き合うのが…。
だから、もう終わりにしたい」
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もりぞう(プロフ) - ぱくちむさん» コメントありがとうございますっ!ジミ付終わっちゃいましたー!わぁ(>_<)大好きな作品だなんて嬉しいです。。更新楽しみにしてもらえてたんですね(;ω;)ありがたい。。お気に入り残してて下さるのですかぁ!読み返してもらえるなんてめちゃ嬉しいです(><)! (2019年11月11日 22時) (レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
ぱくちむ(プロフ) - ジミ付終わってしまったぁぁぁ。。ほんとに大好きな作品で更新楽しみに毎日過ごしていましした!終わってしまってもずっとお気に入りに残して読み返しますよ(^_^*) (2019年11月11日 21時) (レス) id: dac986fb0e (このIDを非表示/違反報告)
もりぞう(プロフ) - レーズン君さん» コメントありがとうございます!ついに完結してしまいましたぁ!ぐはぁ(>_<) ハイ!ジミンちゃんのプルプル唇はレーズン君様のものです(//∇//)テギペンの方に結婚したいとまで思って頂けて嬉しいです(;ω;)最後まで読んで下さりありがとうございました!! (2019年11月11日 21時) (レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
レーズン君 - ぐけぇっついに完結してしまっているとはぁっ!ぐはぁっ、パパの唇はママのものって、、そうだよぉ〜!!ジミンちゃんのプルプル唇はわたしのものだぁっ!!(((すいません。 テギペンな私でもジミンちゃんと結婚したいと思った。素敵な作品ありがとうございましたぁ! (2019年11月11日 17時) (レス) id: ded597644a (このIDを非表示/違反報告)
もりぞう(プロフ) - strawberryさん» ありがとうございますーー!!毎日キュンキュンしてもらえてたんですか(><)よかったぁ!!トップに入ってるのですかー!(;ω;)うう嬉しすぎる…涙。こちらこそ最後まで読んで頂きありがとうございました!!次回作も楽しんでもらえるよう頑張りますぅ! (2019年11月10日 11時) (レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もりぞう | 作成日時:2019年9月16日 21時