ジミンちゃんと付き合っています。３【完】

僕の彼女を紹介します２ ページ3

「僕も好き」



たまらずほっぺにちゅーすると、一瞬目を見開いてからはにかんだようににこっと笑ってくれた。



うん…可愛い。



国宝級に可愛い。





「じゃ、カンパーイ」



「カンパイ」



グラスをコツン、と合わせた。



「……ゴクゴク


はぁー美味しーい。


この瞬間のために生きてるよね」



「ふふ、ビール好きだよね」



「お酒はなんでも好きだけどねー。弱いからあんまり飲めないのが辛いところだよ。


ジミンちゃん強くて羨ましい」



体質的に合わないようで、ビールを少し飲んだだけでもう頰がほんのり赤い。



「なかなか酔えないのもそれはそれで辛いよ？」



「そーなのー？



確かにジミンちゃんが酔っ払ってるとこほとんど見たことないかも」



「ヌナの前ではないかもね」



「よし、今日は飲もう！ジミンちゃんを酔わせるぞ」



意気揚々とグラスを掲げた。



「え、そんなことして大丈夫？」



「明日はお休みだし、たまにはいいでしょ。



はーい、注いであげるねー」



ご機嫌な様子で空いたグラスにビールを注いでくれる。



「もう、ヌナってば…」



体調のこともあるしあまり深酒はさせたくないけれど、にこにことお酌してくれるヌナを見ているとまぁいいかという気がしてきた。



そして…




「んふふー♪じみんちゃーん、好き好きぃ」



案の定と言うか、ヌナの方が先に酔っ払ってしまった。



上機嫌な様子で甘えるように僕の腕にじゃれつく。



まぁ、言うまでもなく超絶可愛い。




「ふふ、僕もヌナが好きだよ」



「嬉しい〜。えへ…」



ゴロゴロと頭を擦り付けてきた。



「はは、なんか猫みたい。ニャーって言ってみて」



「にゃあー。じみにゃーん」



だいぶ酔っているようで、いつもなら照れて絶対やってくれないだろうことでも今日は聞いてくれるらしい。



「やば…超可愛いんだけど。



ヌナ猫ちゃん、お膝来る？」



「行くにゃん」



もはや猫語が定着してきている。



「はい、抱っこー」



ヌナを膝に乗せてぎゅっと抱きしめる。


「にゃー」




すると嬉しそうに胸にもたれかかってきた。



酔ってるヌナはいつも以上に素直で可愛い。



「ずっとこうしてたいね…」



「うん…ジミンちゃん家の猫になったらこんな感じなのかなぁ」



「ヌナが猫かぁ」



「可愛がってくれるかにゃ？」



じっと見上げてくるのがちょっと正視できないくらい可愛くて眩暈がする。

僕の彼女を紹介します３→←僕の彼女を紹介します１

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す