ジミンちゃんと付き合っています。２

プロ彼女９ ページ3

JM「え、じゃあ最近急に忙しくなったのも…」



「うん。会社でなんとか認められるようにいろいろやってたの。


あ、それで運良く来月からチーフを任されることになったんだけど…」



TH「チーフ！？出世じゃん！すげー、おめでとーヌナ！」



JM「ちょっと！僕より先に祝わないでよ」



突然話に割り込んできたテヒョンくんにジミンちゃんがツッこむ。



「あ、ありがとう。まぁ穴埋め人事だから大したことではないんだけどね」



JM「何言ってるの。ヌナの頑張りが認められた結果でしょ？本当にすごいよ。おめでとう」



今日初めての笑顔を向けられてちょっと泣きそうになる。



「ありがとぉ…。


でも、連絡できなかったり会う時間作れなかったのは本当ごめんね。


私、一個のことに集中するとそればっかりになっちゃって…」



仕事もプライベートも両方大事なのに、このところの私は完全にバランスを欠いてしまっていた。



JM「うん…。僕もきつい言い方してごめん。


あと、さっき僕にふさわしい人になりたいって言ってたけど…」



ジミンちゃんがマスクをずらして顔を覗き込んできた。



JM「なんで急にそんなこと思ったの？」



「えっと、それは…」




ソヨンちゃんたちに会って思ったことも含めて正直に理由を話すと、




JM「……」




ジミンちゃんの表情が一変して険しくなった。



「あ、あの…」



JM「僕の恋人はヌナ以外ありえないのに…ふさわしいとかふさわしくないとか、そんなに大事かな」




彼らしくない吐き捨てるような言い方に心臓がドキンと鳴る。



私、もしかしてすごく間違ったことをしていたんだろうか。




TH「おーいジミナ。その言い方はないだろ。


ヌナだっていろいろ悩んでたみたいだしさ」




車内の不穏な空気を察してかテヒョンくんがフォローを入れてくれた。



JM「仕事で認められて地位を得るのはすごいことだけど…。


僕はヌナにそんなの望んでないし、そのせいで連絡が取れなかったり会うこともできない方が辛いよ」



ジミンちゃんが悲しげに眉を寄せる。



そっか……そうだよね。



これって私の自己満足だったんだ。



私に自信がないせいで変な方向に突っ走って、それでジミンちゃんに悲しい思いをさせてしまった。



そう考えると、昇進に浮かれていた自分が恥ずかしく感じた。




「ごめん…ジミンちゃ…」



言われたことがもっともすぎて情けなくなる。



ついぽろっと涙がこぼれた。

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