ジミンちゃんと付き合っています。２

攻守交代１０ ページ20

ジミンちゃんが甘えるように首筋に顔を埋める。




「そんなことないよ」



「ほんと？」



「うん。可愛いとは思うけど、子供だと思ったことはないかな」



「なら、よかった…」



「いっつもドキドキさせられてるからね。


私からしたら立派な1人の男の人だよ」



そう言って抱きしめる腕を両手で包むと、




「もっとドキドキさせたいな…」



耳朶をはむっと甘噛みされた。



「…っ」



「ふふ、ヌナって耳弱いよね」



「うん…なんか、聴覚を奪われる感じがぞわぞわするの」



肩をぴくっとさせると今度は耳の裏を舌でなぞられた。



「んっ」



「かわいい…」




私の反応に気を良くしたジミンちゃんがさらに追いうちをかけた。



「はぁ…」



耳責めですっかりメロメロにされたところで、



「またしたくなってきちゃった…」




熱い吐息を吐きながら囁いた。




「ジミンさん…元気ですね」



「うん…ヌナの色っぽい声聞いてたらたまんなくて」



「そ、そうなんだ…」



「だめ？」



「だめじゃないけど…」



体力が持つかな…。



「大丈夫。すぐその気にさせてあげるから…」



余裕の笑みを浮かべながら体を起こして私に跨る。



結局最後はジミンちゃんのペースになっちゃうんだなぁ…と思いながら彼の唇が近づいてくるのを目を閉じて待った。








その後、例のカウンさんにどうやら彼氏ができたらしく、ジミンちゃんへのアプローチ？はパタリとなくなったそうだ。




それを聞いて、やっぱり狙ってたんだ！という気持ちと、これでひとまず心配の種はなくなったな…という安堵の気持ちが相まって私としては少々複雑な心境だった。




「ヌナ〜早く来てよー」



「はーい」




ソファーで手招きする可愛い恋人の元に駆け寄る。



今回に限らず、きっとこの先数え切れないくらい嫉妬させられちゃうんだろうなぁ…。



ジミンちゃんが魅力的であればあるほど当然周りは放っておかない。



なるべく平常心でいたいけれど、私だって人間。



心穏やかでいられないこともある。






「ジーミンちゃん」



ソファーに座る彼の膝に乗り上げた。



「わっ、どしたの……んんっ」



すぐさま両手で頰を包んで唇を重ねる。



「ん………っ………はぁ……」



最初から激しめのキスでせまると色っぽい声が聞こえた。



好きなだけその柔らかな感触を楽しんでから解放してあげると、彼の瞳が少し潤んでいてきゅんとする。

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