【僕のヒーローアカデミア】魔導士、ヒーローになります！ (ページ3)

今日:21 hit、昨日:2 hit、合計:62,892 hit

story1 ページ3

鍵に魔力を込めると、淡く光りだす。
そうしたら目の前にもやもやっとした扉が出来始める。
その扉の鍵穴に鍵を差し込み、開ける。

ガチャンッ

その音が聞こえた瞬間、勝手に開くドア。
いや、怖いわ。

開いた空間に入ると、またも勝手に閉まるドア。
だから怖いわ。

しばらく意味の判らない空間を進んでると、目の前にドアが現れた。

その前に立って…………

「いや、開かないんかい！」

開けよ。そこは開こうぜ。

ドアノブを回すと、すんなりと開いた。
なんか、たくさんの子供？がこっちを見てた。

一瞬立ち止まったものの、また歩きだ…………

「ひぎゃっ」

そうとして転んだ。

「「「(顔からいった！！！)」」」

そう、顔から。

「いったたた…………鼻打ったァー」

鼻を抑えつつ立ち上がる。
ギイイイ……と閉まり、消えていくドア。

それを見届けて前を見たら、黒髪の男の人がこっちを見てた。

「あれっ、どちらさまです？」

「遅い！」

ズビシッ！と脳天にチョップくらった……。
何故に⁉

「初日から遅刻するとはいい度胸してますねぇ、妖精の尻尾サン？」

あ、妖精の尻尾知ってるって事は、ここが依頼場所って事であってるみたいね。
にしても

「時間の進み方が違ったんですよ！同じだったら余裕で間に合ってました！ていうか初対面の女の人の脳天にチョップはないでしょ！あなたの頭どうなってるんですか⁉」

「遅刻は遅刻だろ。今から個性把握テストをする。校長の所行って契約結んでこい」

「判りました…………。ところでお名前は？」

「相澤消太だ、よろしくね」

最後だけ語尾可愛いかよ。
てかね？うん。

「どれが名前？アイザワ？」

あれっ、子供達がぽかんとしてる。
そりゃそうか。よく判らん人間がいきなり来たらびっくりするわな。

「よく判んねぇならアイザワって呼んどけ。で、そっちは？」

私は、全員に聞こえるように

「アリス・フロックハートです！」

大きな声でそう言った。

これが、私と彼らの出会いの始まりでした。